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ハングオーバー!!!最後の反省会 ★★★

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世界的な大ヒットを記録した人気コメディ「ハングオーバー!」シリーズ完結編で、アランとミスター・チャウの因縁をめぐり、バンコクとラスベガスを股にかけた大騒動が描かれる。インターポールに捕らえられたアジア系ギャングのボス、ミスター・チャウは、収監されていたタイ・バンコクの刑務所から脱獄。一方その頃、アランの父親が、息子のあまりの極道ぶりにショックを受けて他界。フィル、ステュ、ダグもさすがにかばいきれず、アランを施設に入れようとするが、その道中でギャングに襲われ、ダグが拉致されてしまう。犯人は、アランとチャウがメル友であることから、自分たちから金を盗んだチャウを探すよう要求する。

<感想>野郎どもの独身最後の夜の大冒険を描いて、世界中でメガヒットを記録したコメディ・シリーズがついに完結する。シリーズ三作目で、完結編だそうで、シリーズものは、回を追うごとにつまらなくなるというのが、まぁ宿命みたいなもので、これも御多分にもれず物語は水ぶとりして暴走する傾向にあり、その点でも型にハマっていると思う。
それでも、シリーズ三作目を初めて観る方には、このおバカに見えて、シリアス、サスペンス、その逆もありという世界に入るのに少々時間がかかると思います。だからということではありませんが、前2作を観てからの方がより楽しめること請け合いです。

独身さよならパーティの話が、何時の間にやら、アクションコメディに変じている。そして、ギャングが登場して、金塊が絡んで、2000万ドル相当の金塊をミスター・チャウに横取りされたと言うのだ。チャウはタイの刑務所から脱獄して行方不明。この脱獄シーンも見られます。
そこでギャングのマーシャルは、チャウとメル友のアランに目をつけたのである。「3日以内にチャウを俺の前に連れてこい」と、ダグを人質に捕られてしまう。それから、フィル、スチュ、アランの3人はチャウを探してダグの命を救うことが出来るのか?・・・というお話。

今回も、忘れようとしても忘れられないあの“チャウ”が、今作ではさらにパワーアップして帰ってきます。前作「史上最悪の二日酔い、国境を越える」でもとんでもない存在感を見せつけたあの男が、今回はギャングの金塊を強奪しており、怒りに駆られたギャングのボス。演じるのは名優ジョン・グッドマンに脅されて、フィルたちはチャウを追う羽目になってしまうのだ。チャウのクレージーかつとぼけたキャラは今回も同じように炸裂。

シリーズ最後を飾るのにこれ以上の舞台はないとばかりに、今回の舞台は1作目と同じラスベガス。かつての悪夢を思い出して「暗黒の街に戻ってきた」と怯えるステュに、「明日には帰るぞ」と決意を示すフィル。

ホテルの屋上からペントハウスのテラスにシーツを繋げて飛び降り、そして空中と地上を股にかけて壮絶チェイスが繰り広げられ、C級活劇なみの展開であります。俳優たちの演技も今回は、おざなりで、かなり白けているのですから。そして、女版「ハングオーバー」と言わしめた「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」のメリッサ・マッカーシーまでが登場して、アランとの淡い、いや爆笑必至の恋模様を見せつけるんですから。おまけに、1作目のヘザー・グラハム扮するストリッパーの再登場も嬉しいですよね。

アクションとコメディが交互に並べられ、お互いに支え合うことで成立する世界。主人公が真剣だからこそ成立する通常の喜劇とは違うんです。主役4人組みと、状況とのミスマッチの伸縮が、この世界を生むのでしょうね。
思い違いだと思うが、男性更年期のアラン、ザック・ガリフィアナキスは、ジェリー・ルイスの不肖の息子みたいですよね。
いい歳をして馬鹿をやっていても、痛いより面白いが勝てるのは、男性の特権で心底羨ましいですから。こればっかりは、現実でもフィクションでも変わらない。
その壮大なバカ騒ぎの集大成においては、ほんの余談にすぎないけれど、キリンという生き物は本当に可愛くて、出てきただけで嬉しかったのだが、よもや悲しみまで味わえるとは思ってもみなかったぞ。
そして、今やオスカーノミネートの出世頭となった、ブラットリー・クーパーのちっともかっこ良くない姿を見られるのは、このシリーズならではですよね。
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