<感想>「アベンジャーズ」での地球を守った最強の7人チームの中心メンバーとして、同作でも存在感を示したマイティ・ソーが、2作目の冠作品をひっさげて、稲光と轟音をとどろかせながら地球へと舞い戻って来た。
主人公のソーを演じるのは、これが当たり役となりスターダムへと駆け上がったクリス・ヘムズワーズ。ブロンドの髪をなびかせ、彫刻的とも言える肉体美を惜しげもなく披露して、アベンジャーズ最強の男を再再演している。
ところが、ソーの義弟にして宿敵でもあるロキは、地球を混乱に陥れながらも、NYでの戦いに敗れてソーによってアスガルドへ連行された彼は、禁固刑に処せられ、地下の牢獄へと。
かつて、我が子を裸一貫で地球に放逐した父王のオーディン、アンソニー・ホプキンスが威厳たっぷりに、まだまだ息子には王位を譲らぬと演じて見せる。だが、アスガルドには未曾有の危機が迫っていた。それは5000年前、オーディンのそのまた父親が倒して封印したダーク・エルフのマキレスが復活したのである。
ミッドガルドこと地球に、アスガルドを含む9つの世界をまとめて滅ぼすことができるという恐るべき暗黒の物質「エーテル」を求めて動き始めたやつら。マルキスの部下がパワーアップして巨大化した怪物が攻めてくる。
それに、地球で重力の研究をしていたジェーンにエーテルが接触して、体内に取り込んでしまう。ソーは何かを感じて地球へと降りるのだが、ジェーンにひっぱたかれてしまう。しかし、ジェーンの体が闇の「エーテル」で力が増大して、警官たちを吹っ飛ばしてしまうのだ。
宿主の生体エネルギーを取り込み強大化するという暗黒の物質エーテル。このままでは彼女の命が危ない。そうこうするうちに、マレキスの軍勢がバリアを破って急襲してくる。反撃するも敵のエーテルの力に適わずアスガルドは崩壊の一歩手前に追い詰められる。
だが、マレキスとの強大な力と互角に渡り合うには、ロキと組むほかないと決意したソーに、共闘を打診される。義兄の賭けとも言える申し出に応えるが、邪神の異名をとるロキの真意たるや、「何?、彼は自分や兄も変装させる魔術師みたいな力があるのだ。」これには驚かされましたね。
「そうきたか」という展開が待っているんですよ。今回のロキ役のトム・ヒドルストン、泣きの見せ場もあるので、ご注目あれ。悪役なれど憎めぬ存在感があるのに、ファンになってしまった。
「アベンジャーズ」戦いの後から始まる、今回の物語。雷神、みたび降臨!__最強の戦士であるソーにとっても、闇の力を駆使する“最恐”の敵ダークエルフが出現する。さらには、地球での重力の異変や、愛するジェーンの究極の試練、さらに宿敵だったロキとの結託と、予想外の展開に、ラストの一瞬まで目が離せません。ソーがロンドンで地下鉄に乗るシーンで、イカツイ筋肉美に乗客の女が胸に触ってうっとりって、笑えますから。
前作以上に神の国アスガルドの荘厳な風景には圧倒されるうえ、「パシフィック・リム」の司令官だったイドリス・エルバが、アスガルドの門番のヘイムダムで大活躍。
時空を自在に駆け巡る豪快アクションに呆気にとられ、要所では「アベンジャーズ」仲間の思わぬ登場(キャプテン・アメリカの彼がカメオ出演)など、笑いのエッセンスもたっぷりで、娯楽アクション映画の王道を極めた見事な仕上がりになっています。
オマケの映像があるので、是非、エンドロールの最後まで帰らないでご覧ください。
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