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ザ・タワー/超高層ビル大火災 ★★★

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『TSUNAMI-ツナミ-』のソル・ギョング、『白夜行 -白い闇の中を歩く-』のソン・イェジンら、韓国の実力派が顔をそろえたディザスタームービー。大火災に見舞われた地上108階の超高層ビルを舞台に、ビルから出られなくなった人々のサバイバルと消防士たちによる決死の救出劇を映し出す。監督は、『第7鉱区』などのキム・ジフン。極限状況下に置かれた者たちの内面を深く見つめたドラマもさることながら、実写と最先端CG技術を巧みに融合して作られたパニック描写の数々にも圧倒される。
あらすじ:ソウルの汝矣島にそびえ立つ、地上108階の高層ビル「タワースカイ」。クリスマスイブを同ビルで迎えようとする客に備えるフードモール・マネージャーのユニ(ソン・イェジン)は、思わぬ厨房のボヤ発生に驚き不十分な換気設備に不安を抱く。人々が上層階に集う中、タワースカイ会長(チャ・インピョ)はタワー周囲を旋回する10機のヘリコプターで粉雪を降らせる演出を敢行。だが、そのうちの1機が上昇気流の影響によりビル内部に激突、すぐさま爆発炎上を起こしてタワースカイを火炎地獄へと変貌させる。

<感想>つい最近ミニシアターで上映していた。すでにDVDレンタルしているというのに。韓国版「タワーリングインフェルノ」ってだいぶ昔の映画でしょうに。私には、超高層ビルのクリスマス・パーティというと「ダイ・ハード」とビル火災の炎の爆発では「バックドラフト」のイメージが強かった。
展望レストランでのクリスマス・イブの夜を過ごそうとたくさんのお客さんが、その中には、施設管理チーフのデホの娘ハナが待っていた。デホが密かに愛するフードモール・マネージャーのユニに、仕事が終わるまでハナを頼む。一方では、伝説の消防士カン隊長は、結婚後初めてのイブに休暇をもらい妻への感謝のケーキを注文する。でも、火災が起きれば休暇なんか返上して現場へと。

誰もがささやかな幸せに包まれていたその夜、タワー上層階で火災が発生。その火事の原因となったのは、目立ちがりやのタワースカイビルの会長が、ヘリを飛ばしてタワーを旋回しながら粉雪を降らせようと馬鹿みたいな派手な演出をしたからなのだ。その夜は強風でヘリを飛ばすには危険だというのに、会長が無理やり「飛ばせ」と、金にものを言わせてヘリを飛ばして、それはその時は粉雪が降りホワイトクリスマスだなんてみんな喜んでいましたからね。

しかし、ヘリは上昇気流に煽られ、タワーに激突し大爆発!・・・スプリンクラーは作動せずタワーは炎の地獄と化す。最上階にある展望レストランの厨房で、冒頭でボヤ騒ぎがあるのですが、スプリンクラーからの水がちょろちょろでダメ。上司いわく、火事なんて起きないからとのたもうすのである。スプリンクラーの水道管がビルの外に出ていて、凍っているなんてあり得ませんから。

このビルはそんなにズサンな工事しているなんて、それでも貯水タンクが上と地下と2か所にあるんですね。その貯水タンクを初めはスイッチで放流する。火の熱さで参っている人たちが水が欲しいと騒ぐ。そこへこの激流ですから。こういう火災とか起きた時は、エレベーターは危険なので使わないのが当たり前なのに、みんなエレベーターに押し寄せて満員御礼で、重みで急降下。それに止まったのはいいけれど、火災が起きている階で止まるなんて。

このタワービルは、マレーシアのツインタワービルみたいな、上の階に連絡通路があるんですが、それがガラス張りで出来ている。そこを渡ってもう一つある建物へ行こうとする人たち。ガラスがパリパリとヒビが入って今にも割れそうです。それが、やっぱり妊婦さんが渡ると割れるんですね。その妊婦さんは、最後まで水の中やエレベーターの中とか、普通では絶対にお腹の子共がどうにかなるのに、助かるんですから。
それに、デホさんと娘のハナちゃんとマネージャーのユニさん、新人の消防士に、一度下へ落下したのに奇跡的に助かった副隊長など、最初からこの人は絶対に助かると思っていた人たちは生還しました。助かって憎らしいのが、屋上に救助のヘリが来るのですが、限られた人、つまり金持ち夫妻と犬ですね。

残念なのが、「シルミド」「TSUNAMI/ツナミ」でも、生存率限りなくゼロのカン隊長を演じたソル・ギョングです。地下の貯水タンクを爆破するために、爆弾を仕掛けに行ったのはいいのですが、リモコンスイッチを落としてしまい、自分が最後までその場所に残ってスイッチを押して殉職ということに。そして、頼んだホワイトチョコレートのクリスマスケーキが、1個だけ店のガラス棚に残っているのを映し、涙を誘います。消防士さんたちの活躍も見事ですが、閉じ込められた人たちの火責め、水責め、煙責めのサバイバルも見どころの一つ。それも、これでもかというくらいに何度も襲い来る大惨事なのに、台詞がコメディのような笑いも含めて、ハラハラしたりその生き様と決断に、役者根性を見せつけられるのには驚きですから。
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