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Channel: パピとママ映画のblog
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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海 ★★★

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人間と海神ポセイドンの血を引く「半神半人(デミゴッド)」の少年パーシー・ジャクソンの活躍を描いたファンタジー「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」(2010)の続編。封印された先代の神々の王クロノスの復活を阻止するため、パーシーは魔の海に隠された黄金の毛皮を探しに行くことに。そんなパーシーの前に、弟を名乗る目が一つだけのサイクロプスが現れ、ともにギリシャ神話の魔物たちがはびこる魔の大海原バミューダトライアングルへと乗り込んでいく。主演のローガン・ラーマンほか、共演のアレクサンドラ・ダダリオ、ブランドン・T・ジャクソンも再集結。監督は「グレッグのダメ日記」のトール・フロイデンタール。

<感想>父親は海の神オリンポス。母親は人間。宿命を背負った少年パーシー・ジャクソンの大冒険バトルを描き、ギリシャ神話の世界と最新アクション映像を見事に融合させた本作。今回は、パーシーと仲間たちが、大海原でのアドベンチャーに出発する。パーシーら半神(ハーフゴット)が暮らす訓練所の危機から、「魔の海」といわれる渦に飲み込まれるシーンでは、バミューダ・トライアングルの驚くべき秘密まで、めくるめくるスピードとテンションで物語が展開します。嫌いなサメに囲まれたよ。渦の中心は大きな魔物の胃袋へと、胃袋の中にはクラリサもいた。ここでもパーシーの活躍が観られるよ。

そしてみんなは、黄金の毛皮のあるキルケランドへと進路を定める。そこには、でかい盲目のサイクロプスがいるのだが、そこにグローバーが女の姿をして侍女に変身、力を合わせて黄金の毛皮を手にする。だが、そこへあのルークとその一味が現れ、異母兄弟のタイソンが矢を射られて海中へ転落。毛皮もまんまと奪われてしまう。
人間界に潜む「神話キャラ」も楽しく、地獄のタクシーを運転する三女神(意味深な数字を教える。それは海図で緯度に経度。)や、鮮やかな色彩の海馬、・・・と、その個性は超インパクト大である。これら奇想天外な要素を、前作と違って鮮やかな3Dで再現したのも本作の魅力。だが時間の関係で2Dにて鑑賞。

神話の世界を現代で繰り広げる基本路線は同じだが、NYをオリンポス、ハリウッドを冥界に見立てるなどヒネリを効かせていた前作に対して、今作では現実世界の描写は最小限にとどめ、空想世界のアドベンチャーになっている。
元々希薄だったグロ系要素を拭い払って、ショーン・ビーンのゼウスや、ユマ・サーマンのメデューサといった愉快なキャスティングもなしという、正直なところ食い足りなさは否めない。もっとも本作の原作は同名の児童書だから。

主人公から世界観まで「ハリー・ポッター」の神話版といった趣のため、パンチの効いた展開は期待する方が無理だといっていいでしょう。
それでも、ファンタジー映画はやっぱり神話と怪獣でしょう。そんな映像を見せつけるので、「ハリー・ポッター」よりもこちらの方がグロイ描写もなくお子様むきかもしれません。

始めのコルキスの雄牛の大暴れや、マンティコアが楽しい見せ場を作ってくれる。突然の異母兄弟、一つ目のサイクロプスの出現にとまどうなど、パーシー役のローガン・ラーマンを中心に、若手キャストの熱演もあって巨大な敵クロノスとの戦いは、「タイタンの逆襲」で見たあの怪物巨大な石像ふうのクロノスまで出て来る。
フルCGではあるのだが、彼らの怪獣たちが本作を支えているといってよいだろう。しかしだ、原作は5巻で後3巻の続編があるのに、最後まで絶対に次作を見せてくれるのかと期待したのにがっかりです。もしかして、全米ではイマイチぱっとしなかったというから、こちらも観客が少ない。
2013年劇場鑑賞作品・・・315  映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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