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ジャスト・ア・ヒーロー ★★

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ケヴィン・スペイシーが製作総指揮と主演を務めたヒーローアクション。人生のどん底に追い込まれたサラリーマン・リーが、ピンチのたびに現れる謎の男・チャックとの出会いを機に、手製のコスチュームを身にまとい素人ヒーローとして世直しに乗り出す。新進気鋭の監督デイヤン・エン。 脇を固めるのはハリウッド超一流のスタッフ陣(Amazonより)

<感想>中国映画界がケヴィン・スペイシーを招いて作った素人ヒーローもの、否、「グリーン・ホーネット」のようにも。高級マンションの一室で、一人の男が首つり自殺を図っていた。会社の不正疑惑に巻き込まれ、住宅ローン地獄の苦しみ、ジャーナリストの妻は常に不在。そんな境遇を嘆いたリーが、まさに自殺を決行せんとしたとの瞬間、ドアをノックする音が。そこには隣の部屋に越してきた外国人チャックが立っていた。

チャックはCIAの殺し屋だというが、急速に親しくなる2人。チャックは正義感の強いリーに、その思いを素直に表すべきだとアドバイスをする。リーはミシンでお手製のコスチュームを縫いまるでスーパーマン気取り。そしてチャックの方はバットマンふうの出で立ちで、2人は珍妙なコスチュームに身を包み、夜な夜な悪人を懲らしめる戦いに出るのだが、・・・。

「キック・アス」とか「スーパー!」と同じ素人のヒーローものです。しかし、物語的にはそう思えるかもしれませんが、この辺りは香港映画お得意の、今作っている映画に流行りモノを取り入れただけ。それから先はまったく別の展開が待っているんですね。
不正や不道徳な行為が蔓延する世の中に鬱屈した思いを持ち、さらに不幸が重なって(両親が交通事故死、妻が流産など)自我崩壊の崖っぷちに立たされた男の逆襲劇です。それでいながら、自分自身との戦いを乗り越えて迎える爽やかなラストは好印象です。

だって、お隣に越してきたチャックって、リーの守護天使だったのですもの。だからチャックの姿はリーにしか見えません。チャックが屋上で緑の庭園を造って、癒しの空間にしているところとか、鏡にチャックの姿が映らないとか、隠しカメラにも映ってないのは、ここですべてリーにまだ死んではダメという守護天使が現れたというお話。
主演はジャッキー・チェンの後継者ダニエル・ウーだが、共演と製作総指揮はケヴィン・スペイシーが務め、ハリウッドの多くがサポート。ケヴィンがたどたどしい中国語で話すのはご愛嬌でしょう。まぁ、いい意味で香港映画らしからぬ作品となっている。
2012年DVD鑑賞作品・・・15   映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ 


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