『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップとゴア・ヴァービンスキー監督ら主要スタッフが再びタッグを組んだアクション・アドベンチャー。テレビドラマや映画で何度も映像化された人気西部劇を基に、悪霊ハンターと正義のヒーローのコンビが巨悪に立ち向かう姿を活写する。ジョニーとコンビを組むローン・レンジャー役には、『J・エドガー』のアーミー・ハマー。個性的で好感の持てるキャラクターたちのほか、荒野を舞台にした派手なアクションなどにも注目。
あらすじ:ジョン・リード(アーミー・ハマー)は、東部で法律を学び判事になった男。彼は列車で故郷のテキサスへ向かっていたが、同じ列車には護送中の凶悪犯、ブッチ・キャヴェンディッシュ(ウィリアム・フィクトナー)も乗っていた。案の定ブッチは、脱走を試みる。ジョンは同じく護送中の謎のインディアン、トントと共にこれを食い止めようとするが、結局は逃げられてしまった。
ブッチを逮捕したのは、ジョンの兄でテキサス・レンジャーのダンだった。ダンンは討伐隊を結成しブッチを追撃する。銃の嫌いなジョンも臨時にレンジャーに任命され、これに同行した。
しかし、彼らは罠にかけられ全滅。幼い頃に遭遇した悲しい事件への復讐をもくろむ悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)は、そのスピリチュアルな力で死の一歩手前の男、ジョンも重傷を負うが、いきなり出現したトントに助けられ、トントの助言でマスクで顔を隠したジョンは、たった一人のレンジャー、ローン・レンジャーとしてブッチの陰謀に立ち向かう。
<感想>「ローン・レンジャー」といえば昔、TVで放送していた人気西部劇。西部劇と言うものを初めて認識した作品だった。さらに、映画の冒頭で1933年に始まる凝ったプロローグが用意されている。移動遊園地内のワイルドウェストの展示を見ていたら、目の前の展示物と思われる老インディアンが、ローン・レンジャーとの昔話をする形で映画は展開する。
小さいころのTVドラマ版なのであまり記憶に残ってないが、スーパーヒーロー的なウェスタン・コスチームに覆面を付けた主人公が、「インディアン、嘘つかない」や「キモサベ(友よ)」が口癖の従順で聡明なインディアンの相棒、トントと共に悪に立ち向かう。それに、軽快なウィリアム・テル序曲のメロディーにのって「ハイヨー、シルバー」の掛け声が響くのが、ローン・レンジャーなのである。
しかしだ、今回の映画の主演は、タイトル・ロールのアーミー・ハーマーというよりは、トントを演じるジョニー・デップである。なにしろ制作のジェリー・ブラッカイマー以下『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのチームが仕掛けた大作映画なのだからだ。今回のジョニーは、トントの造形に凝りまくった。インディアン絵画を元にした白塗りの顔、昔のトントは頭に羽根1本だったが、今回はスケールアップしてまるまるカラスの剥製1羽を頭にのっけているのだ。
ジョニーとヘレナ・ボナム=カーターが共演しているので、まるでバートン映画みたいで、彼女の役どころは、義足に銃を仕込んだ歓楽街のやり手ババアという、ロドリゲス映画のキャラみたいな感じでもある。
一番の見せ場の西部劇伝統の列車アクションは、もちろんCGも使っているが、特に橋をダイナマイトで爆発させ、列車に飛び乗り連結を外したり、列車での格闘の連続にハラハラして、大迫力でジョニーもハーマーも体を張ってアクションに挑戦。インディアン、騎兵隊といった定番アイテムもたっぷりでいい。
ハンス・ジマーがアレンジしたウィリアム・テル序曲も、映画にマッチしていてかっこいい。アメリカでは残念ながらコケたようだが、久々に大作アクションの西部劇、劇場で観なきゃ、もったいない。
2013年劇場鑑賞作品・・・244 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:ジョン・リード(アーミー・ハマー)は、東部で法律を学び判事になった男。彼は列車で故郷のテキサスへ向かっていたが、同じ列車には護送中の凶悪犯、ブッチ・キャヴェンディッシュ(ウィリアム・フィクトナー)も乗っていた。案の定ブッチは、脱走を試みる。ジョンは同じく護送中の謎のインディアン、トントと共にこれを食い止めようとするが、結局は逃げられてしまった。
ブッチを逮捕したのは、ジョンの兄でテキサス・レンジャーのダンだった。ダンンは討伐隊を結成しブッチを追撃する。銃の嫌いなジョンも臨時にレンジャーに任命され、これに同行した。
しかし、彼らは罠にかけられ全滅。幼い頃に遭遇した悲しい事件への復讐をもくろむ悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)は、そのスピリチュアルな力で死の一歩手前の男、ジョンも重傷を負うが、いきなり出現したトントに助けられ、トントの助言でマスクで顔を隠したジョンは、たった一人のレンジャー、ローン・レンジャーとしてブッチの陰謀に立ち向かう。
<感想>「ローン・レンジャー」といえば昔、TVで放送していた人気西部劇。西部劇と言うものを初めて認識した作品だった。さらに、映画の冒頭で1933年に始まる凝ったプロローグが用意されている。移動遊園地内のワイルドウェストの展示を見ていたら、目の前の展示物と思われる老インディアンが、ローン・レンジャーとの昔話をする形で映画は展開する。
小さいころのTVドラマ版なのであまり記憶に残ってないが、スーパーヒーロー的なウェスタン・コスチームに覆面を付けた主人公が、「インディアン、嘘つかない」や「キモサベ(友よ)」が口癖の従順で聡明なインディアンの相棒、トントと共に悪に立ち向かう。それに、軽快なウィリアム・テル序曲のメロディーにのって「ハイヨー、シルバー」の掛け声が響くのが、ローン・レンジャーなのである。
しかしだ、今回の映画の主演は、タイトル・ロールのアーミー・ハーマーというよりは、トントを演じるジョニー・デップである。なにしろ制作のジェリー・ブラッカイマー以下『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのチームが仕掛けた大作映画なのだからだ。今回のジョニーは、トントの造形に凝りまくった。インディアン絵画を元にした白塗りの顔、昔のトントは頭に羽根1本だったが、今回はスケールアップしてまるまるカラスの剥製1羽を頭にのっけているのだ。
ジョニーとヘレナ・ボナム=カーターが共演しているので、まるでバートン映画みたいで、彼女の役どころは、義足に銃を仕込んだ歓楽街のやり手ババアという、ロドリゲス映画のキャラみたいな感じでもある。
一番の見せ場の西部劇伝統の列車アクションは、もちろんCGも使っているが、特に橋をダイナマイトで爆発させ、列車に飛び乗り連結を外したり、列車での格闘の連続にハラハラして、大迫力でジョニーもハーマーも体を張ってアクションに挑戦。インディアン、騎兵隊といった定番アイテムもたっぷりでいい。
ハンス・ジマーがアレンジしたウィリアム・テル序曲も、映画にマッチしていてかっこいい。アメリカでは残念ながらコケたようだが、久々に大作アクションの西部劇、劇場で観なきゃ、もったいない。
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