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1917 命をかけた伝令★★★★・5

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「007 スペクター」「アメリカン・ビューティ」などで知られるオスカー監督である名匠サム・メンデスが、第1次世界大戦を舞台に描く戦争ドラマ。若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクの2人が、重要な命令を一刻も早く伝達するため、さまざまな危険が待ち受ける敵陣に身を投じて駆け抜けていく姿を、全編ワンカット撮影で描いた。

あらすじ:1917年4月、フランスの西部戦線では防衛線を挟んでドイツ軍と連合国軍のにらみ合いが続き、消耗戦を繰り返していた。そんな中、若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクは、撤退したドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐の部隊に重要なメッセージを届ける任務を与えられる。戦場を駆け抜ける2人の英国兵をジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマンという若手俳優が演じ、その周囲をベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派が固めた。撮影は、「007 スペクター」でもメンデス監督とタッグを組んだ名手ロジャー・ディーキンス。第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む10部門でノミネートされ撮影賞、録音賞、視覚効果賞を受賞した。

<感想>本作は、第1次世界大戦下に参加した2人の若きイギリス兵の“ある1日”を描いた作品。イギリス兵のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)が、進軍する仲間と兄弟が所属する1600人の友軍兵士たちに、将軍から明朝までに「作戦中止命令」の重要な伝令をする任務を与えられる。そのまま前線で進んで戦えば、敵軍のワナにかかり、大勢の仲間が死ぬことになる。

主人公にマッケイとチャップマンは無名の俳優だが、監督は「観客には2人の目を通して新たな体験をしてほしいから、無名俳優を起用したというのだ。マッケイがスタントを使わずに自ら激流に飛び込む姿や、地雷や狙撃兵が待ち受ける地獄の戦場を突きっきり、任務を完遂するために砂の塊が容赦なく舞う戦場を駆け抜ける身体を張ったアクションに挑む場面もあり、臨場感たっぷり。

果てしなく続く塹壕、打ち捨てられたドイツ軍の陣地、廃墟と化した町など、唖然とする壮大なるスケールで再現された戦場をカメラは突き進む。

観る者に究極の没入感を与えるべく生み出された映像は、どこかシューティングゲームを連想させ、テンポよくステージが変わっていく構成もゲーム的である。まずは未曽有の映像アトラクションとして楽しむべきだろう。

また、メインキャラクターにはあえてほぼ無名の役者を起用したが、コリン・ファース、マッケンジー大佐には、ベネディクト・カンバーバッチが、ブレイクの兄には、マーク・ストロングが、アンドリュー・スコット、リチャード・マッデンといった有名俳優がカメオ出演を果たしていることも今作の魅力。

「007 スペクター」「007 スカイフォール」で活躍したプロダクション・デザインのデニス・ガスナー率いる美術チームが史実に忠実な塹壕や廃墟を作り上げ、照明チームがディーキンス監修のもと夜間シーンの撮影に試行錯誤する様子なども映し出され、すべてのクルーがリアルタイムで物語を描くことを徹底的に追求していたことがわかる。撮影賞、録音賞、視覚効果賞を受賞

重要な任務を命令された二人の兵士は、伝令が間に合わなければ、1600人の味方全員が命を落とすのだ。その中には、ブレイクの兄も含まれていた。一刻の猶予もないなかで、二人の兵士は危険に満ちたドイツ軍の占領地に分け入っていくのだった。これって、あと1日でも早くに任務を受けていたらば、という思いで悔しく思いましたね。日本だったら、早馬に乗ってとか、それでも飛脚のように、眠らずにひたすら走って伝えることでしょう。

それも、全編ワンカットという手法が話題の本作。3人目の登場人物として前代未聞のカメラワークを要求された撮影監督ロジャー・ティーキンズは、爆撃の中で走るシーンは、とにかくクレイジーだったとか、そのシーンを振り返って観ても臨場感たっぷりで興奮覚めやらずですね。

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