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ブレイン・ゲーム★★★

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2015年アメリカ映画。アンソニー・ホプキンスとコリン・ファレルを主演に迎え、共に予知能力を持つ犯罪アナリストと連続殺人鬼の対決を描いたサイコ・スリラー。監督は「トゥー・ラビッツ」のアフォンソ・ポヤルト。出演:アンソニー・ホプキンス(ジョン・クランシー博士)、ジェフリー・ディーン・モーガン(ジョー・メリウェザー)、アビー・コーニッシュ(キャサリン・コウルズ)、コリン・ファレル(見知らぬ男/チャールズ・アンブローズ)、ほか

あらすじ:女性捜査官キャサリンとともに連続殺人事件の捜査に当たっていたFBI特別捜査官のジョー・メリウェザーは、予知能力を持つ元同僚のジョン・クランシー博士に助けを求める。超能力など信じないキャサリンだったが、博士のおかげで捜査は急展開を見せる。やがて容疑者に浮上してきた男もまた、優れた予知能力の持ち主であることが明らかとなってくるのだったが…。

<感想>売りは連続殺人を読み解くアンソニー・ホプキンスと、対する容疑者コリン・ファレル、2大実力派の男優の超能力の駆け引きだが、事件を追うFBI捜査官役のキャサリンことアビー・コーニッシュが、個人的には主演挌になっているような感じです。

18年の「ジオストーム」で演じたシークレット・サービス役の延長のような、タフなパッキン美女であり、FBI仕様の防弾チョッキ姿も、キリっと銃を両手で構えて疑惑の部屋を急襲する雄姿も決まっていてよかった。ルックスもダイアン・レインに似てきたし、劇中では、ホプキンスが彼女を「ソー、セクシー」と褒めたりするので、よけいに綺麗に見えた。

ジェフリー・ディー・モーガン演じるFBI特別捜査官の、ジョー・メリウェザーが、元同僚のアナリストで医師のジョン・クランシー博士に助けを求めるのだが、容疑者役のコリン・ファレルも自分と同じように予知能力を持っていた。

日常の延長みたいな舞台設定で、予知能力者が自分よりもはるかに強力な能力者と出会い、人知れず戦いを繰り広げるという物語なのだが。

安楽死のテーマにある程度切り込めているのもいい。謎めいた美しい映像が、次々と挿入されるのが魅力的であり、観客を最後まで引っ張ることに寄っているのだが、こんなにも乱発せずに、ここぞと思うところに取っておいたほうが良かった気がする。

ベテランのアンソニー・ホプキンスの演技はさすがだけれども、「羊たちの沈黙」のころの彼だったら、年齢的にもぴったりだったのに、年齢が生きすぎているような感じがした。

アナリスト兼医者の主人公の家で、キャサリンは捜査資料をジョン(ホプキンス)に渡します。次の瞬間、ジョンの脳裏に血だらけのキャサリンの姿が頭をよぎるのでした。こういった予知能力がしょっちゅう映像に出て来る。

彼は、すべてを尽くして、連続猟奇殺人事件に挑む知的なサイコスリラーであり、ホプキンスが「羊たちの沈黙」以来、ハンニバル・レクター博士を演じた彼にはぴったりの配役であったと思う。

画面に提示される状況が、アンソニー・ホプキンスの脳裏に浮かんだ予知なのか、現実に起きていることなのか、惑わされてハラハラする瞬間もあるけれど、随所に挟み込まれるその他の予知イメージが、なんだかしょぼい“ターセム“といった感じのものが目だっていて、何だか白けてしまうことが多いようだ。

といいつつも、ホプキンスと、コリン・ファレルのが放つ圧力はさすがだし、それに釣られて最後まで見入ってしまった。とにもかくにも、2018年に観るには、時代錯誤に感じられてしまい、90年代サイコ・サスペンス風味の作品のように思えた。犯人像が複雑なアメリカでは、FBIにサイコキネシスを利用した捜査もあっていいように、脚本は書かれていて、細かいモンタージュにより、ホプキンスの未来予知能力を表現。

相対するコリン・ファレルも熱演であり、不気味な人間像が一気に語られるのだが、登場が遅すぎである。音楽も重厚な感じで、ホラー映画のように大きな音で驚かしたりはしません。

もう一つ驚くべきことは、ジョンの能力のことですね。殺人事件のあった部屋の奥に入ると、花びらが浮かぶ浴槽に浸かったまま、同じ手口で殺されている女性の姿がみえる。すると、ジョンは浴槽に沈んだ女性の首に触れるのです。触れたことで、殺された女性のことが理解できるのですね。驚くべき能力と、それに彼女の過去とか、被害者の夫を容疑者だといい、事情徴収をするように言うのです。

さらには、夫の携帯電話を見て、触り、夫しか分からない真実をつきつけてゆき、夫はゲイでありHIVに感染していること、そしてその妻である被害者も感染してしまったこと、妻の被害者は重度の神経症を患っていたことなどが判明していきます。

ジョンの能力に初めは懐疑的だったキャサリンも、驚きを隠せません。さらには、被害者の共通点には重病を抱えていたことまで解明するのです。この共通点をさらに確信的なものにするため、ジョンとキャサリンは、被害者の少年の司法解剖を求めに遺族の元へ訪れます。

道中、キャサリンはジョンの能力について質問します。ジョンは彼女と話しながら、これからキャサリンやジョーに起こるであろう出来事を予知能力によって見てしまうのです。

ジョンは仕方なく驚くべき真実を話します。犯人はジョンと同じような能力者で、その力はジョンよりも強大、そしてジョンも含めた捜査陣は、犯人の罠にはめられたんだと言うのです。

とにかく、犯人が先手、先手と先へ進むので、恐ろしい怪物でも見ているようでした。ジョーが犯人らしき男に銃で撃たれるも、彼が末期がんに冒されていることとか、ラストでジョンが明らかにする自分にも、同じ恐ろしいことを隠していると言うのです。最後まで引きずって行かれる、人間の予知能力の世界観を観ているようで、普通の凡人には付いていけない部分もあります。

2018年劇場鑑賞作品・・・231  アクション・アドベンチャーランキング

 

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