大学の女子アカペラ部を舞台に描き世界的にヒットしたアナ・ケンドリック主演の学園音楽コメディの第3弾。大学卒業から数年後、再結成することになった“ベラーズ”の面々が再び大騒動を巻き起こすさまを、彼女たちの熱き友情とともに綴る。共演はレベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、ブリタニー・スノウ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス。監督は「ステップ・アップ5:アルティメット」のトリッシュ・シー。
<感想>「アタシたちは永遠に不滅です!」女子アカペラグループ“ベラーズ”の活躍を描くシリーズの第三弾にして最終作。何てったてアナ・ケンドリックが最高ですが、他にもレベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、ブリタニー・スノウ、アンナ・キャンプ、そして司会者のジョン・マイケル・ヒギンズとエリザベス・バンクスら、前作までの“ベラーズ”メンバーが全員集合している。
新たに「MEGザ・モンスター」のルビー・ローズ、そして「ザ・コンサルタント」のジョン・リスゴーが、ぽっちゃり娘エイミー(レベル・ウィルソン)の父親として出演している。それに、人気音楽プロデューサーのDJキャレドも本人役で出演している。
監督はミュージックビデオ出身でグラミー賞受賞経験もある新進のトリッシュ・シー。脚本は一作目からのケイ・キャノンとマイク・ホワイトが担当。
大学を卒業してから、社会人になり、理想と現実のギャップに悩み、その厳しさを実感していたみんな。その中でも音楽プロデューサーになったベッカは、二流のアーチストばかり担当される仕事にうんざりして降りてしまう。ルームメイトのぽっちゃりエイミーは、ブロードウェイを目指しているが失敗ばかり。そんなところへ後輩のエミリーから同窓会の招待が舞い込み、元“ベラーズ”の面々は再会を喜び合うのでした。
そこへ、オーブリーが軍人の父親のコネでUSO(米軍慰問団)のツアーに参加しようと提案する。一同は喜んでスペインに旅立つのだが。ツアーで認められればDJキャレドの前座に抜擢されるというのだ。
だが、参加バンドは強敵ばかり。ベラーズのライバルたちが、ガールズ・ロックバンドを筆頭にして、アコースティックギターの爪弾きが耳に心地よい男性ユニットだったするし、活動中のプロが演じているから当然といえばそうなんだけどね。
アカペラで歌う“ベラーズ”に対抗して、フル・ロックバンドのバックで歌う女たちに腹を立てるベッカたちだが、どうしようもなかった。どうみても、音楽バンドの勢いにコーラスとボーカルには敵いっこないからね。どうしても迫力が違うのだ。
なんだかせわしない冒頭から、途中でフランスの沖合に浮かぶクルーザーでの、アクションから始まり、全篇、ド派手な場面が多いのだ。それに、ぽっちゃりエイミーことレベル・ウィルソンの、下ネタ満載の元気な顔と体形も、もう見られなくなるのかと少し寂しい気もするが。ガラスに体当たりするアクションが2回もあるのだから、このオデブちゃんは半端ないって。
派手に爆発する豪華なクルーザーから、海上めがけてジャンプする“ベラーズ”の面々たち。意表を突くオープニングで、犯罪組織なんかも飛び出して趣向を凝らしてはいるのだが、基本的にはノリや展開は前2作と同じですね。
しかしだ、各キャラクターの個性や役割がしっかりと出来上がっているので、そのマンネリ具合が楽しいだけでなく、心地良かったりするのだ。
そこへだ、シリーズを観てきた者ならば、満足のできる「ラストステージ」を用意してくれているので、これといって文句のつけようがなかった。
音楽を通して再結集というストーリーで、今回の監督も女性(トリッシュ・シー)なので、女性の感情の高まりに合わせて、音楽にも律動感があって最高。
そこへ、ぽっちゃりエイミーの父親が姿を見せて、娘に近づき一緒に住もう暮らさないかと持ち掛けるから事態は混迷していく。
それにだ、“べラーズ“ボーカリスト、ベッカの飛びぬけた才能に聞き耳を立てていた、髭ズラのイケメン青年、DJキャレドの仲間に、「うちへ来ないか」という相談を持ち掛けられる。ベッカの後を、何処へでも付いて来るイケメン青年に気が気でないわよね。
やはり極め付きは、ラストでのUSOの晴れ舞台で、ベッカ(アナ・ケンドリック)が、足下のペダルを踏んでリズムを取り、音域が増幅されていくシーンですかね。アカペラなんだけども、最新のマシーンを使って歌うベッカの声が美し響いて、これはもう“ベラーズ”を飛び出すしかないと思えたね。
最後には、あのご夫婦司会者のエリザベス・バンクスと、ジョン・マイケル・ヒギンズのお笑い漫才コンビに拍手です。
最後エンドロールの後で、今までのメイキングが流れるの帰らずにご覧ください。
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