ある日突然、世の中の親たちが次々と我が子に殺意を抱いて狂気の殺人鬼に変貌していく恐怖を描いたパニック・ホラー。主演はニコラス・ケイジとセルマ・ブレア、共演にランス・ヘンリクセン。監督は「アドレナリン」「ゴーストライダー2」のブライアン・テイラー。
あらすじ:結婚して2人の子どもにも恵まれ、平凡ながらそれなりに幸せな日々を送るブレント。ところがある日、いつものように出勤した彼は、親たちが実の子を殺害するというにわかには信じがたいニュースに立て続けに接して何らかの異変が起きていると察するや、子どもたちの身を案じて慌てて帰宅する。そして子どもたちの無事を確認して安心したのも束の間、なぜか彼らを無性に殺したいという衝動を抑えられなくなるブレントだったが…。
<感想>ある日突然、パパとママが狂い出す!ニコちゃん映画で、こんなホラーな作品も面白い。理由も説明もないままに急に親が子供を襲って来る。それも半端じゃないくらい、殺す覚悟で襲って来るのだ。
突然だから、子供もびっくりして返す言葉が出ない。学校へも授業中に、窓ガラスの外に、生徒たちの親が迎えに来ているとばかり思っていた。それが違っていて、子供に殴りつけ、蹴りつけ、挙句にはバットやこん棒で殴る。
ニコちゃんの子供は、ケバイ化粧をした茶髪の高校生の姉と、幼い息子の2人。姉は、學校から友達と逃げるも、初めに派手な化粧をした友達の家へと、するとそこの母親が狂ったように娘に襲い掛かってくるので、そこから逃げる途中で、黒人の恋人に出会う。
この黒人の彼が、とても勇敢で彼女を守ってくれるのだ。家へ帰るとまずは、避難先に地下室へと潜り込む。すると、地下室のドアを開けろと、ニコパパがチェンソーで切り出し、その辺にある斧や金槌でドアをぶっ壊す。直ぐには壊れない間に、ドアの隙間にマッチ棒をガムテープでくっつける。
母親が、ゴムホースでもって地下室へとガスを流し込むのだ。そして、子供2人を脅す。ドアを開けるニコパパが、マッチの火が飛び火して顔に火傷をする。起こったパパが、今度が本気で子供たちに襲い掛かろうとすると、そこへピンポンと来たのが、ニコちゃんの両親なのだ。
ニコ両親も、子供のニコチャンを殺そうと必死になり、ガレージで車の上に飛び乗るし、それを息子のニコちゃんが両親を殺そうとする。地下室の2人の子供は、ガスの被害からは、壁に穴を開けてそこから這い上がり、無事だった。
娘の彼氏が、クローゼットに母親を押し込めたのに、ふいに出て来てハンガーの金具で彼の頬を貫通する恐怖。
それに、病院の出産のシーンでは、母親が苦しみながら我が子を産み感動シーンなのに、抱っこするどころか自分の赤ん坊を殺そうとするのだ。看護婦が驚いて赤ん坊をひったくり逃げだす始末。.
ニコパパが、自宅の地下室にビリヤード台を作ろうするが、ビリヤード台を組み立てて、器用にも水準器も使って完成させた瞬間に、愛する妻セルマ・ブレアに皮肉っぽく「今そんなもの買っている場合なの」と嫌味を言われて、これみよがしに、ハンマーでビリヤード台をぶっ壊すところなんかは、自分のことでも映画で撮っているかのような、浪費癖で破産寸前まで追い込まれたりしたことが、この映画の中にも出ているみたいで笑えた。
その後、ニコラスは地下室に籠城した子どもたちにドアを開けろと怒鳴り、ドアをぶっ壊す。子供たちは、壁を壊して2階へと非難していた。
ホラー・コメディみたいなので、「ホーム・アローン」みたいに子供が大人をやり込めるようにすれば、面白かったのに。子供は恐怖心が募るばかりだ。ラストが、何だか腑に落ちない終わり方であり、子供に手がかかるとか、反抗期だとか、親が子供を持て余すのなら、最初から子供を作らなければいいのに。
両親が子供に対して、凶暴化する原因がよくわからないのが惜しい。テレビの砂嵐見ただけで凶暴化するのかな? そこんとこ明確に描かれてないし、尻つぼみの展開で、何だか詰まらない。
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