アダム・サンドラーとドリュー・バリモアの共演で世界的に大ヒットした「50回目のファースト・キス」を「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「銀魂」の福田雄一監督が主演に山田孝之と長澤まさみを迎えてリメイクしたロマンティック・コメディ。事故で“前日のことをすべて忘れてしまう”記憶障害に陥ったヒロインと、彼女に一目惚れしたプレイボーイの切なくも心温まる純愛の行方をコミカルなタッチを織り交ぜ綴る。共演はムロツヨシ、佐藤二朗。
あらすじ:ハワイのオアフ島でツアーガイドのバイトをしながら天文学の研究をしているプレイボーイの弓削大輔。ある日、カフェで藤島瑠衣という美女と出会い、一目で恋に落ちる。しかし翌日、再会した彼女は大輔のことをまるで覚えていなかった。実は瑠衣は交通事故に遭って以来、新しい記憶が1日で消えてしまう短期記憶障害という後遺症を患っていた。しかし父親と弟の努力で、瑠衣は同じ一日を何の疑いもなく平穏に暮らし続けていた。父親からそうした事情を告げられてもなお、毎日、初めて会うところから繰り返し、あの手この手で愛を告白し続ける大輔だったが…。
<感想>毎回、人物たちを迷走させ、暴走させている福田雄一監督が、よもやハリウッド映画の焼き直しのラブコメを撮るとは思わなかった。しかし、あまりにも他愛なさすぎて、あれこれ言う気も起らない。
1日で記憶がチャラになる彼女と、そんな彼女に恋をしたチャラ男。主人公の長澤まさみも、相手役の山田孝之も。休暇でハワイに来て、ちょいと映画に出ちゃいました的な演技とノリで、毒にもクスリにもならない。それは、脚本のせいでもあるのだろうが、この映画からハワイを取ったら何が残るのだろう?
それでも、長澤まさみの伸びやかな白い脚や肩ひもの日焼けの跡がうっすらと見える胸と乳まわりに、目線が集中して男性客ならモヤモヤ感が湧き、彼女単体の魅力と、健康的で爽やかな色気は元ネタのドリュー・バリモアを超えており、山田孝之もアダム・サンドラー路線の存在感を出していて良かった。
「君を絶対、幸せにする。君が明日、僕を覚えていなくても―」観客は過去作を忘れていない、という構造を持っている。つまり、最初からストーリーの分かっている本作においては、同じことを繰り返すことこそが重要なのであるから。そのことが、ヒロインを取り巻く周囲の変化や、描き方の変化も重要にさせている。
山田孝之のマシンガントークはもちろん、ハリウッド版を彷彿とさせた弟役の大賀の演技アプローチが秀逸でした。
そして、大輔の友人のムロツヨシも、ヒロインの父親佐藤二郎も、現地人の役の夫婦も脇役がそれぞれに頑張っていた。それに、季節の変化を考慮してか、ハワイのオアフ島ロケをしたことも評価したいですね。
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