冷戦時代のソ連で遺伝子操作によって生み出された超人たちが、50年の時を経て国家の危機に立ち上がるロシア製スーパーヒーロー映画。個性溢れる4人の超人たちの活躍を、VFXを駆使した迫力のアクション満載に描き出す。監督は「クライム・スピード」のサリク・アンドレアシアン。
あらすじ:冷戦下、ソ連では遺伝子操作による超人兵士の研究が秘密裏に進められていた。しかし、世界的科学者クラトフの裏切りによって研究は頓挫し、生み出された超人たちも姿を消してしまう。50年後、復讐に駆られたクラトフが自ら超人となって復活、ロシアを壊滅させるべく動き出した。国家存亡の危機に直面した政府は、自らの能力を隠して生きるかつての超人たちを見つけ出し、彼らに最後の希望を託すことに。こうして、獣のパワーを持つ天才科学者アルスス、念動力を操る賢者レア、超音速の剣の達人ハン、擬態能力を持つ美女クセニアという4人の超人たちが集められ、クラトフの恐るべき野望に立ち向かうチーム“ガーディアンズ”が結成されるのだったが…。
<感想>その力を、恐れるな。冷戦下、遺伝子操作によって生まれた超人戦士。国を追われた彼らが、英雄(ヒーロー)として甦る!ロシア版の「X―MEN」のようだし、どちらかと言うとファンタスティック・フォーかな。しかし、超人となって復活したクラトフは、ロシア崩壊を企んでいた。国家存亡の危機を防ぐため、かつての超人たちを見つけ出し、「ガーディアンズ」という名のチームを結成。集められた4人の超人は、失ってしまったアイデンティを取り戻すため、打倒クラトフを決意するわけ。
まず、岩をテーマにしたり、念動力で岩を自在に操る修道士のレア、瞬時に超音速で移動して、三日月型刀剣で何でもぶった斬る暗殺者ハンが、忍者のようでまるで何かに似ている。
地上最強生物グリズリーに獣化する能力に加え、スーパーウエポンも装備できることが可能な、熊に変身するパワフル科学者アルススは、緑色のハルクと同じだ。透明化&高低温に耐える紅一点クセニアもジーンみたいで、この4人は「X―MEN」でありますね。
対する敵であるクラトフは、行き過ぎた超人開発で組織の銃殺刑にあうも自らが超人化したため乗り切り、今度はその強大な力を使ってロシア崩壊を目論むドクターであります。ですが、上半身裸であり、筋肉美を見せてはいるものの、アーマーを装備しているもののデティール不足で雑な印象を受けるのだ。
とにかくCGも悪くないし、VFXもそれなりに良い。ですが、4人の超人がクラトフ相手に戦うのだが、前半30分で自分らの特性を活かす前にあっさりと負けてしまうのだ。これはちょっと酷いではないか。
ガーデアンズのメンバー4人のバックボーンが描かれていないためか、それが物足りないのだ。ですが、4人が一緒に組めば最強の力が発揮でき、クラトフを倒すことが出来ると言うのだ。ラストの合体必殺技というのか、まったくもってこんな終わりにしたなぁ、と思うほどの強引な終わり方には呆れた。
後半は大型のガトリングガンを手持ちして、背中にはハイパーメカを装備して戦うという、2段変身で完全に熊化してしまい、攻撃しながら突進していく姿は素晴らしくアッパレであった。
それにこの“熊さん”はユーモア担当にもなっており、専用スーツなんてないので、エレベーターに乗るのにイチイチ笑わせてくれます。
そして、目を見張るのは冒頭で登場する戦闘ロボ兵器です。三脚歩行の戦車型ロボットであり、まるでクモガタマシーンのようでもあり、戦車隊との戦闘もたっぷりと見せてくれる。
それに、やっぱり巨大三日月型刀剣の暗殺者ハンの二刀流の離れ業も最高で、まるで忍者だ。あと、少しもったいなかったのが、透明美女クセニアのアクションシーン、控えめでおとなしいのが惜しい。
しかしながら、全体的に今回はいろいろと謎を残しながらも、続編ありきみたいだが、とにかく派手で楽しめるヒーローアクションに於いては、予想外に楽しめた。次回作が制作されるようなら、観たいですよね。
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