1990年の大ヒット・スリラー「フラットライナーズ」を「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のニールス・アルデン・オプレヴ監督でリメイク。死後の世界を垣間見ようとする医学生たちの危険な実験の顛末を描く。出演はエレン・ペイジ、ディエゴ・ルナ、ジェームズ・ノートン、ニーナ・ドブレフ、カーシー・クレモンズ。
あらすじ:医学生のコートニーは、仲間と共に禁断の実験に手を染める。それは意図的に自分の心臓を止めて1分後に蘇生させることで、制御下で臨死状態を体験しようというもの。すると、死後の世界を垣間見た彼女は、突然ピアノが弾けるようになるなど劇的な能力の向上を実感することに。他の仲間たちも次々と臨時実験に挑み、次第にその臨死時間を伸ばしていく一同だったが…。
<感想>医学生が好奇心で始めた禁断の臨死実験。死後7分それは、決して超えてはならない領域だった。1990年の大ヒット・スリラー「フラットライナーズ」のリメイクだと言うが、前のは鑑賞していなかったので、ホラーもの好きには期待して観ました。
しかし、勘違いも甚だしくて、内容は医学生が自分の身体を実験台にして、臨死体験をするというものだった。きっと、死後の世界は雲の上にでもいるように美しく、天使がまるでお手伝いさんのようになんでもやってくれると思っていたのにね。それが、大間違いの元でしたね。主人公が最初に実験台になるのですが、臨死体験60秒間という時間の間には、過去に自分が犯した罪の贖罪でもあるのです。
主人公は、冒頭でスマホをいじっていて、前を見ていなかったために、同乗していた妹を事故で死なせてしまったのだ。そのことがトラウマになって、死後の世界にいく前に妹が出て来て謝罪しなさいというのだ。この娘は久しぶりに観たエレン・ペイジが演じていて、童顔なので大学生役もすんなりとこなしていましたね。でも、妹を死なせてしまったことが、いつまでも心の奥底に「すまない」という気持ちがあり、妹は亡霊となって姉のまえに出て来て脅し、そして死後の世界へと引きずり込んでしまうのです。
臨死体験の脳波のデータを自分の卒論にでもしようと考えたのかどうか知りませんが、ジェイミーが電気ショックで主人公の心臓を止めます。その後に蘇生させるために、電気ショックをしても目を覚まさないエレン・ペイジ。慌てていると、そこへ医学生仲間のセクシーな美女と優秀なイケメンのレイが合流し、何とか難を逃れ、主人公は目を覚ましますのです。
その他に「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のディエゴ・ルナをはじめとする人気若手俳優陣のほか、オリジナル版で医学生を演じたキーファー・サザーランドが医大の教授役として出演。監督は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のニールス・アルデン・オプレブ。
本当に危険極まりない実験であり、神の領域を犯すことでもあると思うのです。その後に、続く学生たちも、何とか蘇生に成功して生き返るのですが、自分たちの過去に犯した罪の贖罪とでもいうべきか、そんなに生易しい天国へ行けるというものではありませんからね。
後の学生が、金髪色男でプレイボーイのジェイミーが実験代になり、死後の世界へと誘われ、そこには元カノらしき女性とバイクでドライブしてました。その彼女が妊娠をしてしまい、ジェイミーはまだ学生だったので堕胎してくれと頼みます。それからは、彼女と別れてしまうのですね。その彼女のことと、赤ん坊の泣き声が聞こえ、彼を苦しみの底へと落とします。生き返った彼は、彼女に謝りに行き、許しを請い、彼女の許しを得るのですね。
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