「マン・オブ・スティール」に始まるDCコミックス原作実写映画のクロスオーバー・シリーズ“DCエクステンデッド・ユニバース”作品の1本で、DCコミックスが誇る人気スーパーヒーロー総出演で贈るアクション・アドベンチャー超大作。「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」後のスーパーマン亡き世界を舞台に、滅亡の危機を迎えた世界を救うべくバットマンによって結成されたスーパーヒーロー・チーム“ジャスティス・リーグ”の活躍を圧倒的スケールで描き出す。
出演はバットマン役のベン・アフレック、ワンダーウーマン役のガル・ガドットのほか、エズラ・ミラー、ジェイソン・モモア、レイ・フィッシャーがそれぞれフラッシュ、アクアマン、サイボーグ役で登場。なお監督を務めたザック・スナイダーが家族の不幸のために本作撮影の最終盤で降板を余儀なくされたため、急遽「アベンジャーズ」シリーズのジョス・ウェドンが電撃招聘され、追加撮影などを経て無事完成にこぎ着けた。ちなみに監督クレジットはザック・スナイダー単独のままとされ、ジョス・ウェドンは脚本にクレジットされた。
<感想>今までのDC作品には「暗い」「重い」と言われていたが、大ヒットを飛ばした「ワンダーウーマン」のお蔭で、その方向が転換して、本作ではダイナミックなアクションを中心に、派手な見せ場が詰め込まれている。
オンリーワンが集まれば、世界も救える。とばかりにDCコミックのヒーローたちが一堂に会し、チームを組んで恐るべき敵に立ち向かう本作。それぞれの持ち味を活かした戦いぶりがが楽しい豪華な一編。そして、もちろんお約束通りの“あの男の復活劇”もありますので、期待してご覧ください。
「バットマン vs スーパーマン」の戦いの後、スーパーマンなき地球ではテロや騒乱が横行していた。世界の真の脅威は宇宙からやってきた。異世界からの侵略者たち、巨悪ステッペンウルフは、“マザーボックス“と呼ばれる3つの秘宝を求めて地球にやってきたのだ。マザーボックスは地球上に3つの場所で厳重に保管されているが、まず初めにワンダーウーマンの故郷セミッシラに襲撃して一つ目を強奪。さらにはアクアマンの故郷である、海底の王国アトランティスから2つ目を強奪する。
バットマンはワンダーウーマンの協力を得て、共闘を申し出るも、二人だけではスーパーマンの穴を埋めるのは不可能。彼らと共に戦う仲間を求めてスーパー・ヒューマンと呼ばれる特殊能力を持った超人たちを集めることになるわけ。
バットマンの下に集まった3人のヒーローたち。
アトランティスの王アクアマンに扮しているのは、ジェーン・モモア。アイスランドの漁村で暮らしていた荒くれもので、村人には必要な存在。だからブルースが彼を探しに来た時は、村人たちが彼を手放したがらなかった。しかし、海の中にも危機的状況にあると気付き、初めて自分の役割を果たさなくてはと考えたわけ。水中で生きられるばかりか、誰よりも速いスピードで泳げるし、海洋生物を自由自在に操ることが出来る。怪力の持ち主であり、身体能力も度胸も満点であります。彼の起源が描かれるのは、来年に「アクアマンのソロ」として公開される予定。
それに、悲惨な体験をポジテブに変える、サイボーグのビクターに扮しているのがレイ・フィッシャー。科学者の父親によってサイボーグに変えられ、身体の半分が人間で、半分が機械のサイボーグは、飛行能力、怪力、ホログラムの投射など、あらゆるコンピューターにアクセスできる優れものだ。食事も睡眠もいらない。世の中から離れて1年、母の命、自分の肉体、かつてはアメフト選手だった人生など失ったものすべてと向き合おうとしている。
そして最少年のフラッシュには、エズラ・ミラーが扮しており、完全無欠でも不死身でもなく、怖いもの知らずでもない。機転とユーモアで乗り越え、オタクな青年だが、光の速さで動くことができる。
それに、ジャスティス・リーグには「グリーンランタン」もいるのですが、今回は登場しません。それにしてもいずれ劣らぬ個性派ぞろいですね。
ですが、巨悪ステッペンウルフと、その配下のパラデーモンの軍団たちの脅威に、対抗しようとするのだが、自分たちの力だけでは地球を守るのは限界を感じていた。この強敵である巨悪ステッペンウルフは、3つ目“マザーボックス”を手に入れて強大なる力を手に入れ、地球は滅びてしまうのだろうか、ジャスティス・リーグに秘策はあるのか?・・・。
そして物語中盤に、あの我らがヒーローを墓から出して蘇生させるのには「え?」ってなりましたけど、彼は1939年、DCコミックス刊行の「アクション・コミックス」第1号で誕生した“世界発”のスーパーヒーローであり、数々の映像化と共にアメリカにおける“神話“とされ続けてきた存在であります。
その「スーパーマン」が出ない「ジャスティス・リーグ」はあり得ないわけで、スーパーマンは人間じゃないし、不老不死なはず。今回も墓を掘り起こして、復帰して大活躍してもらう。彼が出ていなかったら、とても勝ち目はないだろうと、そう思うほどの圧倒的な力で敵をやっつけるのには感激ひとしおでした。
奇跡のヒーローをも味方に付ける壮絶なるバトルが、今始まる!終盤での、このDCヒーローのオールスターバトルは圧巻でした。マザーボックスが3くっついて離れないのに苦労する場面も圧巻。
エンドロールの後に、2つもおまけ映像がありますので、最後までご覧くださいませ。続編は絶対ありますね。
注:マザーボックスとは:不思議な力を宿すキューブ体、マザーボックスは、元々はステッペンウルフの母星に存在していたアイテム。人類がかつて、その襲撃を受けた際にこの秘宝を三分割して保管することになった。ステッペンウルフは、それを取り戻すために地球に襲来する。ちなみに、マザーボックスを持つ者は、次元の壁を自在に突破することができるとのこと。
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