本作の監督を務めた日本の特殊メイク・造型の第一人者・西村喜廣が特撮・造型を手がけた2005年の「MEATBALL MACHINE -ミートボールマシン-」を、主演に田中要次を迎えてリブートしたバイオレンス・スプラッタ・ホラー。共演にグラビアアイドルの百合沙がヒロイン役を務めたほか、しいなえいひ、斎藤工。
<感想>「シン・ゴジラ」「進撃の巨人」の特殊造形を手がけた西村監督がメガホンをとった今作。どういうわけか、ミニシアターで上映していたので、ついフラフラとつられて観てしまった。観客は私と後1人だけの貸し切り状態。
あらすじは、借金の取り立て屋をしている野田は、上司になじられ実母に金の無心をされ、挙句、がんで余命宣告を受けてしまう。ある日、彼の暮らす街が突然巨大なフラスコに包まれ、外の世界と遮断されてしまう。人々は次々と謎の寄生生物によって戦闘マシン“ネクロボーグ”に変貌し、壮絶な殺し合いを始める。
そんななか野田は、謎の生命体「ユニット」に寄生され、勇次もまた、ネクロボーグへと姿を変えてしまうが、愛する女性・三田カヲルへの想いが、辛うじて彼の正気を保たせる。そして、行方不明となったカヲルを守るべく、立ち上がる勇次だったが…。
主人公の野田勇次に扮しているのが、キムタクのTVドラマ『HERO』で、どんな注文でも“あるよ”と返事する、バーのマスターを演じていた田中要次さん。彼がこんな怪獣映画のぬいぐるみを着る作品に出ているとは、とてもに使わないと思いましたよ。しかし、彼は一生懸命に演じているのが画面から滲みでていました。
確かにこんな不景気なご時世に、どんなに働いても報われないということを、示しているようなもので、でもね、営業が取れないからって自分のキャッシュカードから、金引き出して自腹を切るとはね。そこまでしなくてもいいんじゃないかと。
上司が酷い男で、こんな仕事辞めてしまい、地道に食堂の下働きとか、配達業務とか、体を使う仕事ならいくらでもあるのにね。
それに、唯一の心の慰めが古本屋で会話する三田カヲルの存在。彼女も貧困で新興宗教にハマッていた。そこへ行ってみると、今流行りの詐欺宗教団体で、入会金と言って詐欺師まがいに金を取られるし、自分が末期ガンと知りヤケくそで入ったキャバクラでは、有り金全部ぼったくられてしまう。
そんな時に天空から巨大な瓶みたいなのが降りて来て、下町を完全に封鎖してしまうわけ。そこから現れた宇宙人が、次々と人間の身体をのっとり、戦闘生命体“ネクロボーグ”に変えていき、互いに殺し合いを始めるのであった。
野田さんも体を宇宙人にのっとられて、ネクロボーグ細胞に犯されるが、彼の身体に末期の癌細胞があり、このネクロボーグ細胞を撃退してしまう。だが、体は無数の戦闘人間に変身してしまい、不幸な三田カヲルを救うために、地獄と化した下町を疾走することになるわけ。
何だかな、どうしてこんな映画観てしまったのか後悔しきりでしたが、確かににね、今の世の中一生懸命に働いても報われないってことあるからね、そこへ宇宙から降りて来る巨大なガラスのコップみたいなもの。行き場のない人間たちは、お互いに殺し合うしかないと、思わせる閉塞感の象徴となっているようだ。瓶に触れると、そこに文字が浮き上がって、それがどれもこれもが無意味でどうでもいい言葉ばっかし。ただ無意味な言葉が呪われた言葉として、吸い上げられて毒になることですかね。解りませんさっぱり。
怪獣みたいな人間たちが、血まみれになり殺し合いグロテスクなイメージは強いけれど、野田さんみたいな人間もいるよ、ってことで。正義の味方の怪獣が、この街を救うってことでね。漫画みたいな感じで観ていればなんてことない。ゲロゲロと思わせるシーンも、結構面白いし、斎藤工の「虎影」の監督西村喜廣さんだからできる作品ってことなのね。
低予算なので、野田さんに怪獣の着ぐるみ付けてメイキャップを施してと、それに、ヒロインのグラビアアイドルの百合沙さんが、おっぱい丸出しで「ハイヨー」と言いながら暴れ馬を乗り回して頑張っているじゃありませんか。
それに、警察にも宇宙人をやっつけてくれる警察官たちがいたんですよ。剣道とか空手をしている警官が、怪獣たちに向かって戦うのがまたいいんですね。日本の未来のために、まだまだ、宇宙人が来たからって嘆くのはよそうと思いましたよ。
その他にも宇宙人らしき “白線女”と呼ばれる謎の女を演じた女優・しいなえいひ、野田と共闘する警官隊に扮した栄島智&山中アラタ&屋敷紘子のビジュアルたち。
そして、血しぶきが吹き出すなどの惨劇シーンに、目を覆いたくなるようなスプラッターアクションの“凄み”もさることながら、西村監督がこだわり抜いた映像、美術、造形の迫力も見どころの一つですので、DVDでもいいから見て下さいな。
2017年劇場鑑賞作品・・・230アクション・アドベンチャーランキング
<感想>「シン・ゴジラ」「進撃の巨人」の特殊造形を手がけた西村監督がメガホンをとった今作。どういうわけか、ミニシアターで上映していたので、ついフラフラとつられて観てしまった。観客は私と後1人だけの貸し切り状態。
あらすじは、借金の取り立て屋をしている野田は、上司になじられ実母に金の無心をされ、挙句、がんで余命宣告を受けてしまう。ある日、彼の暮らす街が突然巨大なフラスコに包まれ、外の世界と遮断されてしまう。人々は次々と謎の寄生生物によって戦闘マシン“ネクロボーグ”に変貌し、壮絶な殺し合いを始める。
そんななか野田は、謎の生命体「ユニット」に寄生され、勇次もまた、ネクロボーグへと姿を変えてしまうが、愛する女性・三田カヲルへの想いが、辛うじて彼の正気を保たせる。そして、行方不明となったカヲルを守るべく、立ち上がる勇次だったが…。
主人公の野田勇次に扮しているのが、キムタクのTVドラマ『HERO』で、どんな注文でも“あるよ”と返事する、バーのマスターを演じていた田中要次さん。彼がこんな怪獣映画のぬいぐるみを着る作品に出ているとは、とてもに使わないと思いましたよ。しかし、彼は一生懸命に演じているのが画面から滲みでていました。
確かにこんな不景気なご時世に、どんなに働いても報われないということを、示しているようなもので、でもね、営業が取れないからって自分のキャッシュカードから、金引き出して自腹を切るとはね。そこまでしなくてもいいんじゃないかと。
上司が酷い男で、こんな仕事辞めてしまい、地道に食堂の下働きとか、配達業務とか、体を使う仕事ならいくらでもあるのにね。
それに、唯一の心の慰めが古本屋で会話する三田カヲルの存在。彼女も貧困で新興宗教にハマッていた。そこへ行ってみると、今流行りの詐欺宗教団体で、入会金と言って詐欺師まがいに金を取られるし、自分が末期ガンと知りヤケくそで入ったキャバクラでは、有り金全部ぼったくられてしまう。
そんな時に天空から巨大な瓶みたいなのが降りて来て、下町を完全に封鎖してしまうわけ。そこから現れた宇宙人が、次々と人間の身体をのっとり、戦闘生命体“ネクロボーグ”に変えていき、互いに殺し合いを始めるのであった。
野田さんも体を宇宙人にのっとられて、ネクロボーグ細胞に犯されるが、彼の身体に末期の癌細胞があり、このネクロボーグ細胞を撃退してしまう。だが、体は無数の戦闘人間に変身してしまい、不幸な三田カヲルを救うために、地獄と化した下町を疾走することになるわけ。
何だかな、どうしてこんな映画観てしまったのか後悔しきりでしたが、確かににね、今の世の中一生懸命に働いても報われないってことあるからね、そこへ宇宙から降りて来る巨大なガラスのコップみたいなもの。行き場のない人間たちは、お互いに殺し合うしかないと、思わせる閉塞感の象徴となっているようだ。瓶に触れると、そこに文字が浮き上がって、それがどれもこれもが無意味でどうでもいい言葉ばっかし。ただ無意味な言葉が呪われた言葉として、吸い上げられて毒になることですかね。解りませんさっぱり。
怪獣みたいな人間たちが、血まみれになり殺し合いグロテスクなイメージは強いけれど、野田さんみたいな人間もいるよ、ってことで。正義の味方の怪獣が、この街を救うってことでね。漫画みたいな感じで観ていればなんてことない。ゲロゲロと思わせるシーンも、結構面白いし、斎藤工の「虎影」の監督西村喜廣さんだからできる作品ってことなのね。
低予算なので、野田さんに怪獣の着ぐるみ付けてメイキャップを施してと、それに、ヒロインのグラビアアイドルの百合沙さんが、おっぱい丸出しで「ハイヨー」と言いながら暴れ馬を乗り回して頑張っているじゃありませんか。
それに、警察にも宇宙人をやっつけてくれる警察官たちがいたんですよ。剣道とか空手をしている警官が、怪獣たちに向かって戦うのがまたいいんですね。日本の未来のために、まだまだ、宇宙人が来たからって嘆くのはよそうと思いましたよ。
その他にも宇宙人らしき “白線女”と呼ばれる謎の女を演じた女優・しいなえいひ、野田と共闘する警官隊に扮した栄島智&山中アラタ&屋敷紘子のビジュアルたち。
そして、血しぶきが吹き出すなどの惨劇シーンに、目を覆いたくなるようなスプラッターアクションの“凄み”もさることながら、西村監督がこだわり抜いた映像、美術、造形の迫力も見どころの一つですので、DVDでもいいから見て下さいな。
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