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スターシップ9★★★・8

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「ヒドゥン・フェイス」「ゾンビ・リミット」などの脚本を手がけており、これが記念すべき長編デビューとなるスペイン映画界期待の俊英、アテム・クライチェ・ルイス=ソリヤ監督による本格SFドラマ。主演は「キャロルの初恋」、「ヒドゥン・フェイス」のクララ・ラゴ、アレックス役に「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」のアレックス・ゴンザレス。

あらすじ:未知の惑星を目指し、恒星間飛行を続ける宇宙船。中にはエレナという若い女性が乗っていた。この宇宙船で生まれ育った彼女だったが、両親は既におらず、たった一人で生活していた。しかし給気システムにトラブルを抱え、船内は酸素不足に陥っていた。やがてエレナの発した救難信号に応えてエンジニアのアレックスがやって来る。それはエレナが両親以外と出会う初めての人間だった。たちまち恋に落ちるエレナだったが、そんな2人の出会いには驚きの秘密が隠されていた。

<感想>スペイン・コロンビア合作であり、ハリウッド映画ほどの派手さはないが、近未来の地球をテーマにしている。過度の公害により汚染された地球に代わる未知の星を目指し、死にゆく地球に代わりの星を探しに、この宇宙船の中で生まれ育ち、独りで惑星間飛行の旅を続ける20歳のエレナという女性。

宇宙船内の映像はそのまま「ライフ」とかを見たと同じようになっており、ある日のこと給気系統が故障し、近隣のスペースシップへ救助信号を送ると、エンジニアの青年アレックスが現れて、初めて見る人間の男性であり、イケメンのアレックスに一目惚れしてしまうエレナ。しかし、この出会いは偶然ではなく、人類を救うための大いなる実験の一部だった。

どこからがネタバレなのか、判断が難しくてついそのままのいつもの感想をレビューしました。まぁ、SFと言うよりはラブストーリー作品だということ。しかし、あの「パッセンジャー」のシチュエーションが許せなかったという人たちには、たぶん納得のラブストーリーになっていて、結末も満足できるでしょう。でも、宇宙飛行をしているふうな感じもするが、突然アレックスが現れて来るのが不自然な感じがしてならなかった。

だから、アレックスが修理を終えて宇宙船から出る場面には、目が釘付け状態でしたね。そう考えると、やっぱりなぁと言う結果になってました。外は地球であり、森の中にできた核シェルターのようなものが幾つもあり、政府が管理しているので入り口も厳重であり、つまりは、その核シェルターの中で生まれた子供たちが、これからどのように生きていくのかを調査しているといった具合の作品になってます。

彼は雑誌で見た初めての男性であり、恋をしてしまった彼女はベットを共にします。この宇宙船で2人で生きようと懇願するも拒否されてしまう。だから、アレックスが出て行った後に、彼女はまたもや一人ぼっちの生活をするようになるも、やっぱり孤独感は否めない。

二人、それぞれの日常生活が淡々を描写されるのもじわじわと良い感じで、そんな中でアレックスが、カウンセラーの先生に相談して行動を起こすわけ。

二人のそのスターシップ9からの逃亡シーンもスリリングで、トラックの荷台へ押し込まれ、その上には放射能汚染されている宇宙服を乗せていて、検問で引っ掛かるも、その汚染されている宇宙服のおかげでエレナは発見されなかった。

ですが、科学者が宇宙旅行の目的で飛行士たちを、モルモットに使っているのではないかと言う疑問もある。両親と3人での航行は困難であるという理由から両親は既に船を降りており、両親は死んでしまったのか?・・・。

宇宙船と言われたスターシップの外へ出たエレナ20歳は、両親の住んでいる住所に一人で訪ねるも、地球で一緒に住みたいという懇願に、エレナの身体が太陽の外気に照らされて、皮膚が延焼を起こしており地球では生きていけないことも分かる。

結局は、アレックスがとった行動は、エレナと一緒に宇宙船の中で暮らすことに。それは、エレナが妊娠をしていることに政府が気づいて、その子供にまた20年後の地球の未来を託すという物語になってました。
このようには前半にネタバレしていくのも良かったし、いつかは地球もそうなるであろうと思うから、この二人の未来を見たくなるのも理解できます。

低予算で制作した、アイデアのいい宇宙SF作品であり、宇宙を目指すスペースシャトルの中も綺麗だし、外の地球の風景はコロンビアという大都会を映しており、「ブレードランナー」へのオマージュのようにもなっている。

公害汚染での食料難もエスニックな屋台でカップヌードルを食しているのも分かるし、返ってシャトル内での植物を栽培しているのにも感心して、もしかして本当にそうなるのであるならば、こういう映画は大変に興味深いものだと思いました。

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