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君の膵臓をたべたい★★★

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住野よるの同名ベストセラーを浜辺美波、北村匠海主演で映画化した青春ラブストーリー。膵臓の病気で余命わずかのヒロインと、そのことをクラスでただ一人知る青年の心の交流を、原作にはない12年後の現在の物語を織り交ぜ描き出す。共演に小栗旬、北川景子。監督は「黒崎くんの言いなりになんてならない」「君と100回目の恋」の月川翔。
あらすじ:母校で教師をしている【僕】は、ふと高校時代のクラスメイト・山内桜良と一緒に過ごした数ヵ月間の思い出を甦らせる――。高校で図書委員をしていた地味な【僕】は、病院で『共病文庫』と名付けられた闘病日記を偶然拾ったことで、それを書いている人気者のクラスメイト・桜良の秘密を知ってしまう。彼女は見た目には分からないが、重い膵臓の病気を患い、余命がわずかだったのだ。それは、親友の恭子さえ知らない秘密だった。家族以外は誰も知らない秘密を共有した桜良と【僕】は急速に距離を縮め、次第にクラスでも噂の的になっていくが…。

<感想>衝撃的なタイトルと内容のギャップが話題を呼んだ、住野よるのベストセラー小説を映画化。高校生のボクと、膵臓の病を抱える同級生の交流を、現在と過去を交えて描き出している。高校生の桜良に扮している浜辺美波が瑞々しくて良かったし、高校生のボクを演じた北村匠海もフレッシュな感じでよかった。

切なくも煌めくような青春の日々を、爽やかに体現している。大人になった主人公のボクを小栗旬が演じて抑えた演技が光って、こういう真面目な役も淡々とこなしていく姿に感動。

難病ものといえばそうなるが、とにかく高校生の桜良は、余命いくばくもない日々を精いっぱい生きようと、「死ぬまでにしたいこと10」を、ボクを連れて実行していくのだ。それは命令調に「君に残り少ない人生の手助けをさせてあげる」というもの。迷惑なボクの方は、「嫌です」などとは言わないで、ただただ彼女に従って付いていくだけ。

彼女が「ホルモンを食べにいこうよ」と言うも、体に悪いもの食べてもね、それでスィーツパラダイスの店へ行くわけ。一緒に泊まるホテルでも、ベッドは一緒で、初めて飲んだお酒で酔っては盛んに迫って来る桜良に対して、男としてはゲンナリしてしまうくらいダメな男で、それだから上手くいっているのかもしれない。これが、初めての男女が関係をもったりしたら、それどころではないでしょう。

それに、まだある。彼女はもうすぐ死ぬのだからと、脅迫めいた言葉を吐き、「真実、挑戦」のどちらかをトランプの数字の大きい方を引いた方が選ぶ遊びだ。九州に新幹線に乗りラーメン食べに行こうとか。ボクを強引に連れまわすのだ。彼女の家へお泊りに行くのも、ボクには全然訳の分からないことだし、積極的に迫るってこともなくそのまま朝になってしまう。

だから親友の恭子が、ボクに意地悪をしてきて、「あんたたちどういう関係なの、私は親友なのに」と、桜良が学校のみんなに自分の病気のことを知らせてないからなのだ。彼女は実に元気溌剌で、どこも悪くないという元気な子なのだ。学校中に二人の関係が噂になり、気まずい雰囲気になってくる。

不治の病をもつ少女と孤独を好む少年の愛、それはいいとしても、シナリオ原作にない12年後の現在を加えたというから。教師の仕事に馴染めないボクが、母校の因縁ぶかい図書の整理をすることに。そこには、教え子の図書員がいるのはいいが、これが何故だか12年前の桜良とボクの関係を知っているようで、時に分け知りめいたことを口にするのは何とも奇妙である。

完全にオタク系の妄想映画だが、彼女をお姫様抱っこをしたり、彼女の病院へ夜中に行ってみたり、あっけにとられてしまう。ボクが彼女に「ふざけんなよ」と強引に押し倒すシーンがあるものの、彼女が嫌がるので「ごめん」とすなおにやめるボク。男の方がハッキリと嫌だとダメ表示をしないから、そういう男を選んだ桜良もラッキーだったみたい。

ですが、余命いくばくもない彼女が、通り魔に刺されて死ぬなんてことはあり得ないことで、彼女の最後は病気で死ぬとばかり思っていたので。この辺りが腑に落ちないというか、自分には理解できなかった。

ネクラのようにボクトツと喋る小栗旬の演技の深さに納得し、どうして母校の図書館整理をする理由が、実はという、高校時代の桜良の親友だった恭子から、ボクは白い目でみられ、嫌われ、変人扱いされながらも、最後には、図書室の本棚から12年ぶりに、桜良から恭子への手紙を見つけて、結婚式場へと急いでいき恭子に渡すのだ。その手紙を見て、涙を流す恭子。今までボクを嫌いで蔑ろにしていた恭子が、桜良の口添えで仲良く友達になるということまで。
みなさんは、ここで涙を流している人もいましたが、私には涙は流れませんでした。

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