「別離」「ある過去の行方」のイランの名匠アスガー・ファルハディ監督によるアカデミー賞外国語映画賞受賞の心理ミステリー・サスペンス。ひと組の劇団員夫婦を主人公に、妻が自宅で何者かに襲われた事件をきっかけに、表沙汰にしたくない妻と犯人を見つけ出すことに執念を燃やす夫の間に思わぬ感情のすれ違いが生じていくさまと、事件の衝撃の顛末を緊張感あふれる筆致でスリリングに描き出していく。主演は「彼女が消えた浜辺」でも共演しているシャハブ・ホセイニとタラネ・アリシュスティ。
あらすじ:夫婦で小さな劇団に所属するエマッドとラナ。上演を目前に控えたアーサー・ミラー原作舞台“セールスマンの死”の稽古で忙しいさなかに、自宅アパートに倒壊の危険が生じて立ち退きを余儀なくされる。2人は友人に物件を紹介してもらい、まだ前に住んでいた女の荷物が残る部屋に慌ただしく引っ越す。それから間もなく、ひとりでシャワーを浴びていたラナが何者かに襲われ、頭部を負傷する事件が起きる。以来、心に深い傷を負ったラナは精神的に不安定になってしまう。一方、犯人を捕まえるために警察に通報しようとしていたエマッドは、表沙汰にしたくないラナの頑なな抵抗に遭い、苛立ちを募らせるが…。
<感想>イランの名匠アスガー・ファルハディ監督が「別離」に続き、2度目のアカデミー賞外国語映画賞に輝いたサスペンス劇。今年のアカデミー賞で、トランプ政権によるイランを含む7カ国からの入国制限命令に抗議して、監督のアスガー・ファルハディと主演女優のタラネ・アリシュスティが授賞式へのボイコットを表明。その渦中にありながら外国語映画賞を受賞した話題作。第69回カンヌ国際映画祭でも脚本賞と男優賞をダブル受賞している。
内容は、夫婦で劇団員であり、住んでいるアパートが取り壊され、引っ越しして来たアパートで、妻がシャワーを浴びている時に暴漢に襲われてケガをしたという。これは、なれない土地で、移住してきたばかりで住民も知らないアパート。なのに、ベルがなると、妻は夫だと勘違いして玄関のカギを開けてしまう。その後は、ふろ場でシャワーを浴びているところを、裸だったので、髪の毛を触られたのに夫だとばかり思って嫌がらずに振り払わなかった。その後は、きっとレイプされたんだと思います。
そのことで、夫は初めは驚き、妻の怪我も軽くすんで良かったので、警察へ泥棒が入り、妻が強姦されたことを話しに行こうとするも、妻は、恥ずかしいので劇団員にも、友人たちにも警察にも知らせるなと頑なに拒否します。
仕方なく、夫はそれでも見知らぬ駐車してあるトラックを見つけ、その車の鍵が家にあったことで、犯人の車だと分かり、車を取りに来るのを待つことに。ところが、駐車場にはトラックを止めるスペースがなく、妻が勝手に近所の道端に止めてしまう。だから、トラックは持ち主が勝手に持ち去ってしまった。
困った夫は、何か手立てはないもんかと考えて、学校の生徒に警察官の父親がいることを知り、トラックのナンバーの持ち主を調べてくれと頼む。
その間も、妻は暴漢されたアパートは怖くて嫌だといい、別に部屋を探してくれと夫に頼む。夜になると、妻は一人は怖いといい、部屋のシャワーも使うのが嫌だといい、仕方なく友達の部屋に居候することに。警察へは知らせないでくれという妻の心情は分からなくもないが、泣き寝入りをする女性の弱さを見せつけられているようだ。
そんな時に、生徒が車の持ち主を調べてくれ、パン屋の配達トラックだと分かる。そこへ行き、運転手に話をしたいとアパートへ呼びつけると、来たのは爺さんで、初めは知らないの一点ばりだったが、結局はそのアパートに以前住んでいた女性が売春婦で、いつも爺さんが金を出して女を買っていたというのだ。
それで、いつもの通り、玄関のベルを押すと、ドアを開けてくれたので中へ入り、ふろ場で裸でシャワーを浴びている若い女を見つけ、つい魔が差したといいながらも乱暴をしたわけ。心臓が悪いと言っていながら、性欲は旺盛な爺さん。夫は、そのことを聞いて、警察へ届けようと言うも、妻がそれだけはやめてと言うので、じゃ、奥さんや娘に、その娘の婿に知らせてやろうとする。
爺さん、それだけはやめてくれと懇願するうちに、心臓発作を起こして気を失う。驚いた夫のエマッドは、爺さんに薬を飲ませて気が付き、それから家族が階段を上がって来た。自分の恥を妻に知らせたくない、娘にも、娘婿にだって。その内、爺さんはまたもや心臓発作を起こして気を失い、救急車を呼ぶことに。
劇団の「セールスマンの死」の稽古では、夫がセールスマンを演じ、妻がそのセールスマンの死で保険金を手に入れる妻役を演じている。夫の強引な犯人捜しと、妻が心身共に傷つき憔悴する様子に、この夫婦は、きっとこのままでは終わらないだろうと。結局は夫は犯人を見つけるも、夫婦の溝は深くなり妻の心は離れていってしまう。
2017年劇場鑑賞作品・・・150映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/
あらすじ:夫婦で小さな劇団に所属するエマッドとラナ。上演を目前に控えたアーサー・ミラー原作舞台“セールスマンの死”の稽古で忙しいさなかに、自宅アパートに倒壊の危険が生じて立ち退きを余儀なくされる。2人は友人に物件を紹介してもらい、まだ前に住んでいた女の荷物が残る部屋に慌ただしく引っ越す。それから間もなく、ひとりでシャワーを浴びていたラナが何者かに襲われ、頭部を負傷する事件が起きる。以来、心に深い傷を負ったラナは精神的に不安定になってしまう。一方、犯人を捕まえるために警察に通報しようとしていたエマッドは、表沙汰にしたくないラナの頑なな抵抗に遭い、苛立ちを募らせるが…。
<感想>イランの名匠アスガー・ファルハディ監督が「別離」に続き、2度目のアカデミー賞外国語映画賞に輝いたサスペンス劇。今年のアカデミー賞で、トランプ政権によるイランを含む7カ国からの入国制限命令に抗議して、監督のアスガー・ファルハディと主演女優のタラネ・アリシュスティが授賞式へのボイコットを表明。その渦中にありながら外国語映画賞を受賞した話題作。第69回カンヌ国際映画祭でも脚本賞と男優賞をダブル受賞している。
内容は、夫婦で劇団員であり、住んでいるアパートが取り壊され、引っ越しして来たアパートで、妻がシャワーを浴びている時に暴漢に襲われてケガをしたという。これは、なれない土地で、移住してきたばかりで住民も知らないアパート。なのに、ベルがなると、妻は夫だと勘違いして玄関のカギを開けてしまう。その後は、ふろ場でシャワーを浴びているところを、裸だったので、髪の毛を触られたのに夫だとばかり思って嫌がらずに振り払わなかった。その後は、きっとレイプされたんだと思います。
そのことで、夫は初めは驚き、妻の怪我も軽くすんで良かったので、警察へ泥棒が入り、妻が強姦されたことを話しに行こうとするも、妻は、恥ずかしいので劇団員にも、友人たちにも警察にも知らせるなと頑なに拒否します。
仕方なく、夫はそれでも見知らぬ駐車してあるトラックを見つけ、その車の鍵が家にあったことで、犯人の車だと分かり、車を取りに来るのを待つことに。ところが、駐車場にはトラックを止めるスペースがなく、妻が勝手に近所の道端に止めてしまう。だから、トラックは持ち主が勝手に持ち去ってしまった。
困った夫は、何か手立てはないもんかと考えて、学校の生徒に警察官の父親がいることを知り、トラックのナンバーの持ち主を調べてくれと頼む。
その間も、妻は暴漢されたアパートは怖くて嫌だといい、別に部屋を探してくれと夫に頼む。夜になると、妻は一人は怖いといい、部屋のシャワーも使うのが嫌だといい、仕方なく友達の部屋に居候することに。警察へは知らせないでくれという妻の心情は分からなくもないが、泣き寝入りをする女性の弱さを見せつけられているようだ。
そんな時に、生徒が車の持ち主を調べてくれ、パン屋の配達トラックだと分かる。そこへ行き、運転手に話をしたいとアパートへ呼びつけると、来たのは爺さんで、初めは知らないの一点ばりだったが、結局はそのアパートに以前住んでいた女性が売春婦で、いつも爺さんが金を出して女を買っていたというのだ。
それで、いつもの通り、玄関のベルを押すと、ドアを開けてくれたので中へ入り、ふろ場で裸でシャワーを浴びている若い女を見つけ、つい魔が差したといいながらも乱暴をしたわけ。心臓が悪いと言っていながら、性欲は旺盛な爺さん。夫は、そのことを聞いて、警察へ届けようと言うも、妻がそれだけはやめてと言うので、じゃ、奥さんや娘に、その娘の婿に知らせてやろうとする。
爺さん、それだけはやめてくれと懇願するうちに、心臓発作を起こして気を失う。驚いた夫のエマッドは、爺さんに薬を飲ませて気が付き、それから家族が階段を上がって来た。自分の恥を妻に知らせたくない、娘にも、娘婿にだって。その内、爺さんはまたもや心臓発作を起こして気を失い、救急車を呼ぶことに。
劇団の「セールスマンの死」の稽古では、夫がセールスマンを演じ、妻がそのセールスマンの死で保険金を手に入れる妻役を演じている。夫の強引な犯人捜しと、妻が心身共に傷つき憔悴する様子に、この夫婦は、きっとこのままでは終わらないだろうと。結局は夫は犯人を見つけるも、夫婦の溝は深くなり妻の心は離れていってしまう。
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