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昼顔★★★

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2014年に放映され人気を博したテレビドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち」の劇場版。それぞれ妻、夫がいる身でありながらも激しく惹(ひ)かれ合ってしまった男女が、一度は引き離されるものの再び禁断の愛に身を投じる。テレビ版に続いて、監督を西谷弘が担当し、上戸彩と斎藤工が主人公の二人を熱演。伊藤歩、平山浩行らが共演する。
注意:全篇ネタバレにて書いております。

<感想>TVドラマ観てましたね、それに、再放送まで毎日観てました。どっぷりと浸かってしまって、夫のいる身で不倫はいけないことですが、自然の流れで知り合って、夫にはない男に惹かれてしまうのは誰にでもあると思います。ですが、それを心の中にしまい込んで、子供がいれば尚の事です。確かに、結婚生活ってそんなに夢に描いたように幸福の絶頂とはいえないもので、子供が生まれれば子育てに夫の世話と家事全般。子供の教育にお金が掛かれば昼間はパートで働くのは当たり前です。もともと経済的に夫が稼いでいればパートに行かないで家庭のことと、習い事とか外へ出かけて気晴らしもできるのでしょうがね。

女性の憧れのような昼メロの「昼顔」での物語の展開では、不倫がバレてしまいお互いに二度と会わないことと制約されてしまい、どうしても離婚という結果になるのが当たり前のこと。きっと、TV版を見ていない人には、ただただこの二人は不倫関係なのか、現在TVで賑わしている芸能人たちの夫婦とか、そんな感じで鑑賞してしまう。

しかし、この映画の2人は、理屈では分かっていても本当に心底好きになってしまい、お互いの伴侶に知られてしまって別れることになった時には、まだ二人には肉体関係はしてなかったんですね。

だから、本当に純真に愛してたわけで、その後が描かれていましたが、女性の紗和の方が離婚となり、一人で田舎に引っ越しをして、アパートを借り昼間はパート勤めをしていました。

それが、偶然なのか、ドラマなのか、紗和の引っ越し先に「蛍の研究発表」で、彼の北野裕一郎が講演で訪れるとは思ってもみなかったことであり、それが会場で彼が紗和を見つけてしまう。そこで、再会してもお互いにまた会うことを約束したわけではない。

ところが、紗和のパートの休みの日に、蛍が生息している川へ遊びに行き偶然のごとくまた彼と出会ってしまうんですね。おそるおそる、二人は近づくもまた約束することもなく、同じバスに乗り帰るわけですが、どういう訳か、次の日曜日もまた彼が川にやって来る。

これは、二人の愛がまだ消えてなくて、再びヤケボックリに火が付いてしまい、二人の間は再び燃え上ることになるわけなんですね。そのことを、彼の妻・乃里子に感ずかれてしまい、怪しむ妻は夫の後を付けて行きます。やっぱりあの女とまだ縁が切れてなかったことを知り激怒するわけ。女の嫉妬は怖いですね。

この物語の展開は、その妻の嫉妬により、わざとマンションの上から転落して自殺未遂を起こし、運よくというか片足だけ骨折という。車いすの妻に同情して、休みの日には今度は妻の元へと甲斐甲斐しく通う夫。

そのことを紗和も感づいてか、北野の後を尾行してマンションへ行き、乃里子の車に乗って笑っている北野の顔を見て、悔しさよりも裏切られたと泣きます。

それでも、自分の元へ帰って来る北野に、まだ愛が残っている紗和は信じて部屋でじっと待ちます。

そんな時に、昼間のパートをしているレストランのオーナーが、紗和に近づき「好き」だと、付き合わないかと誘って来る。心が空虚で悲しみにくれていた紗和は、その男と釣りに行ったりして笑顔が戻る。ですが、そのオーナーには、調理場で働く奥さんがいて、他の男と不倫をして出て行ったが、戻って来たという妻がいるんですよ。ちょっと、この男女関係のトラブルは、純愛の物語に水を差しているようなもんでダメでしょうに。

北野は、やはりきちんと離婚届けを出さないとダメだと、妻の元へ帰り離婚届にサインをしてもらう。ですが、その後が悪い。紗和に対しての復讐なのか、車で紗和の住んでいるアパートまで送って行くというのを、馬鹿な夫が乗り込んでいくものだから、途中でスピードを上げて激突事故。

夫の北野裕一郎は死亡、妻の乃里子は軽症ですんでケロっとしている。これは絶対に警察が、きちんと調べなくてはと思いましたね。ですが、警察は愛人である紗和に北野裕一郎の遺体を見せて、まだ離婚の手続きをしていなので、遺骨も葬式も妻の乃里子の元へと。
そして、見も心もボロボロに傷つき死にたい、生きていても辛いから死にたいと、電車の線路にヒールが挟まり、裸足で線路をよろよろと、倒れてそのまま電車が来る。誰も助けてはくれません。ですが、紗和の心に生きたいという希望のようなものが芽生えたのか、ホームに這い上がって助かるのですね。
その後に、妊娠が分かり、お腹に彼、北野裕一郎の子供が宿っていると、これは紗和に北野裕一郎の魂である希望と、勇気を与えてくれた。ですが、肝心の指輪のことは、紗和があの川にある標本箱の中に隠してあることを知らなかった。しかしですよ、私には、二人の想いでの川に紗和がやって来て、標本箱の鍵を壊して、指輪を見つけるという展開の方が良かったと思った。
一途に北野裕一郎を愛する紗和を演じた、上戸彩さんの演技がとても良かった。それに相手の北野裕一郎に扮した斎藤工さんは、いつもはエロっぽい悪な男を演じてましたが、今回は純愛という気弱な男に扮して、これも似合ってました。
ラストは、子供たちが川遊びをしているシーンが、朽ち果てた箱の中から指輪を見つけて、男の子が自分が好きな女の子の指に、裕一郎が紗和にプロポーズをするために買った指輪をはめて上げるという終わり方です。

2017年劇場鑑賞作品・・・134映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/

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