Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

本能寺ホテル ★★★・5

$
0
0
「プリンセス トヨトミ」の鈴木雅之監督と綾瀬はるか、堤真一が再びタッグを組んで贈る歴史エンタテインメント。ひょんなことから戦国時代に迷い込んだ現代人の女性が、織田信長と心を通わせ、“本能寺の変”を回避しようと奔走するさまを描く。共演は濱田岳、風間杜夫ほか。
あらすじ:勤めていた会社が倒産してしまい、流されるままに恋人の吉岡恭一(平山浩行)のプロポーズを受け入れ、京都へとやって来た天真爛漫な女性、倉本繭子(綾瀬はるか)。ふとした手違いから路地裏にあるレトロなたたずまいの“本能寺ホテル”にチェックインすることに。するとなんと、ホテルのエレベーターは1582年の本能寺に繋がっていた。やがて織田信長(堤真一)や森蘭丸(濱田岳)と出会った繭子は、織田信長と2人で京都の町を見物するなどして彼の意外な人柄に惹かれていくのだったが…。

<感想>オリジナル脚本のSFストーリーを、綾瀬はるかと堤真一と鈴木雅之監督ほか、「プリンセス トヨトミ」の制作陣が映像化。時を超えるエレベーターを介して出会った現代の女性と戦国時代の織田信長。時代も立場も異なる者同士のユニークで心温まるやり取りと、本能寺の変の顛末を描いている。
現代の若者がタイムスリップをして、織田信長になる「信長協奏曲」小栗旬が演じている信長も良かった。それに豊臣秀吉の末裔が現代にいるという「プリンセス・トヨトミ」(12)などいろいろとタイムトラベルものがあります。
その他では、戦国時代にタイムスリップするNHKのドラマを映画化したもの「劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日」(13)も良かった。

婚約者の吉岡恭一が予約をしたホテルに行くも、手違いでホテルは取れず、ウロウロしながら路地裏のモダンなホテルにチェックインをする。そのホテルは「本能寺ホテル」であり、彼女が宿泊するするために部屋へ上がるエレベーターに乗り、5階まで行くと扉が開き、そこは何処かのお寺の廊下であった。さまよう内に森蘭丸と出会い、やがて織田信長のところへ連れて行かれる。その時自分が時を超えてしまったことに気づく。

エレベーターでタイムスリップとは、平凡な女性と信長の奇妙な交流を描き、その日は、歴史を揺るがす“本能寺の変”の前日であった。最初は信長に曲者扱いされるが、往来している内に次第に理解し合うことになる。

繭子がつい口をすべらして信長に言ってしまう“本能寺の変”で信長は殺されることを。その謀反を起こす者はだれかと聞かれて、明智光秀だと答えてしまう。「早くこの寺からお逃げなさい」と繭子が言うも、覚悟を決めた信長はそのまま寺にいることになる。
その間にも、家来に襲われて逃げると、何故かしら現代のエレベーターの中に戻っていた。エレベーターの謎を探る繭子だが、その夜は結婚式場の下見や、婚約者の父親に会うために料亭に行く。ですが、自分が本当に結婚を望んでいるのか悩み出すのです。

婚約者の吉岡恭一は、建築関係の会社に勤務し、繭子とは2年間の交際であり、繭子が務めていた会社の倒産で途方にくれていた彼女にプロポーズ。父親は京都で和食の名店を営んでおり、妻は昨年亡くなったのだが、結婚50周年の金婚式を挙げることを希望していた妻のためにも、次の日にはお祝いの金婚式に招かれることに。そこでも、繭子はあのエレベーターで戦国時代の信長のことが気になり、途中で抜け出してまたもや信長のいる時代へタイムスリップする。

面白いエピソードに、初めに廊下で森蘭丸に出会い、胃がキリキリと痛むと言う森蘭丸、ストレス性の胃炎だろうと、持っていた現代の胃薬を上げる。確か、森蘭丸は美少年だというのに、こういっちゃなんだけど濱田岳さんにはガッカリでした。でも、ユーモアたっぷりの森蘭丸を演じているのでこれも有りかと。

そして、信長の堤真一さんはハマリ役であり、西国攻めの加勢を前に本能寺に滞在し、家臣からは恐れられているが、誰よりも民を思い平和が訪れるようにと願っている。
そして、謀反を起こす明智光秀には、高嶋政宏が横柄な信長を嫌い謀反を起こすことに。その原因が、客人に出した魚が生臭かったと言う理由で、信長が怒り心頭で直ぐに「打ち首じゃ」とか言う短気な性格の信長を嫌っている。

この作品では、繭子が職を失くして結婚という安易な生活を選ぶのがいいのかと悩む場面もあり、あの古いオルゴールと金平糖の相乗効果で、タイムスリップで戦国時代に行き、いろんなことを経験して学び成長して、もう少し自分の生き方を見つめ直そうとする展開も良かったですね。

中でも本当に綺麗だったのが、京都の鴨川周辺を初めとし、金平糖にみたらし団子など京都の名所が続々と登場します。本能寺でのシーンでは、東福寺、妙心寺、随心院などの複数の寺社、繭子が辿り着くホテルへの道筋は、祇園の先斗町や青柳小路を実際に歩いて撮影している。さらには、恋人の父親が経営する料亭には、川床で有名な鴨川などを舞台に、京都を散策したくなる風景が数多く登場するのですから。京都旅行をしたい方にも、観て損はないと思います。
2017年劇場鑑賞作品・・・13映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles