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華麗なるリベンジ ★★★★

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無実の罪で収監された熱血検事が、獄中で出会ったイケメン詐欺師と手を組み、自分を罠に嵌めた巨大権力への復讐に乗り出すクライム・サスペンス。主演は「国際市場で逢いましょう」「ベテラン」のファン・ジョンミンと「義兄弟 SECRET REUNION」「群盗」のカン・ドンウォン。監督は、これが長編デビューのイ・イルヒョン。
あらすじ:叩き上げの熱血検事ピョン・ジェウク。正義感が暴走し、手荒い取り調べをしてしまうこともしばしば。そんな中、リゾート開発の反対運動を巡る事件で取り調べ中の容疑者が謎の急死を遂げ、ジェウクは身に覚えのない罪で懲役15年の実刑を言い渡されてしまう。背後に何らかの巨大な力が働いていると確信したジェウクは、自分を嵌めた黒幕たちへの復讐を誓い、過酷な獄中生活を送っていく。

するとそこへ、前科9犯のイケメン詐欺師ハン・チウォンが入所してくる。彼が事件のカギを握っていることに気づいたジェウクは、復讐に協力してくれるならここから出してやると取引を持ちかける。チウォンはその提案を受け入れ、無事に出所するや、刑務所の中から指示を出すジェウクに従って行動を開始するのだったが…。

<感想>昨今韓国映画に多い政財界の腐敗堕落をたたく犯罪ドラマであり、今回の背景は司法界であります。冤罪で投獄された検事が、同房の若い詐欺師と組んで図る復讐劇を、本作でデビューする脚本・監督のイ・イルヒョンは、かなり荒っぽいタッチで面白く見せている。
これはとても面白かったです。痛快無比のコンゲームでもあり、ユニークな裁判対決ものでもあり、ヒネリの効いたバディものでもある。

「ベテラン」のヒット作を連発する演技派のファン・ジョンミン「国際市場で逢いましょう」が、主人公の検事を演じており、検事としての知識を駆使して刑務所内でうまく立ち回る描写は、まるで名作の「ショーシャンクの空に」のようにも見えた。自らの事件をチウォンと共に探るうちに、巨大な権力の闇に足を踏み入れたジェウクは、どのようにしてリベンジをし、潔白を証明するのか?

それに、相棒として人気スターのカン・ドンウォン「群盗」という凸凹コンビのタッグは、待望の顔合わせでもあり、特にイケメンのカン・ドンウォンは怪しさ満点のコミカルなキャラクターで新境地を開拓していた。「ブリースト悪魔を葬る者」とはうって変わって、のりのりの詐欺師を演じている。

カン・ドンウォンの中学英語で、帰国男子気取りでめっちゃ踊りまくり、突っ込まれて困ったときは、イケメンのハの字眉でキメてと、見せ場が多いカン・ドンウォン。冤罪で投獄されたファン・ジョンミンとの、塀の中と外に分かれて計画を進めるのだが、何となくバディ感が足りないのは悔やまれる。

特に裁判の場面での、大物政治家の証人の質問とか、上役の検事による悪事がバレての態度も、観ていて爽快でした。
全般的に、小気味よくスピーディな展開で、裏切りと企みと、陰謀の連続と華麗なるリベンジの行方を語り切って見せているのも良かった。

2016年劇場鑑賞作品・・・279<映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/

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