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ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 ★★★

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第80回アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞(短編)に輝いた作品をベースにしたヒューマンドラマ。病で余命半年となって同性のパートナーに遺族年金を残そうとする女性が、それを認めていない法制度に立ち向かう。メガホンを取るのは、『キミに逢えたら!』などのピーター・ソレット。オスカー女優のジュリアン・ムーア、『JUNO/ジュノ』などのエレン・ペイジらが結集する。ジュリアンやエレンの力演、平等や権利の尊さを訴えたストーリーに胸が熱くなる。
あらすじ:ステイシー(エレン・ペイジ)という若い女性と出会った、ベテラン刑事のローレル(ジュリアン・ムーア)。年齢も環境も違うものの惹(ひ)かれ合う二人は、郊外の家を購入して一緒に生活することにする。幸せな日々を送っていたが、ローレルが病で余命半年だということが判明。遺族年金の受取人をステイシーにしようとする彼女だったが、同性のパートナーには法的にそれが認められなかった。病気が進行する中、ローレルは自分たちの権利を訴えて法制度の改正を実現するために立ち上がるが……。

<感想>同性愛者の権利が認められていなかった時代、愛と自由のため制度改正に挑んだ女性カップルの感動の実話であります。世界的に注目される「同性婚」をテーマに、主人公や支援者たちの苦闘の日々を描いている。

日本でも最近では、レズ、ゲイ、ホモとか同性愛者に偏見の目を持つ者は少なくなりましたが、まだまだ古い考えの人は認知しておりません。その同性愛者の物語で、最初はあまり拍手するほどのことではと観ておりましたが、人を愛することは、同性愛者であれ普通の男女であれ変わりはないと思いつつ、2人の生き方に心を惹かれ初めて、心が揺さぶられていき、涙が自然に零れました。

確かに、自分の財産を愛する人に残したい、年金も預貯金も全部残してやりたいと思うのが当たり前のこと。

主人公の同性カップルを「アリスのままで」オスカー女優となったジュリアン・ムーアと「インセプション」のエレン・ページが演じるほか、マイケル・シャノンが、ローレルと警官の相棒を組んでいた仲間。

それに、ゲイの組合組織のスティーヴ・カレルら実力派キャストが脇を固めている。

この映画の中の同性愛者には、警官だった彼女の年金や退職金などは、一緒に住んでいるステイシーには渡らないという制度がある。それは、2人は夫婦として認めてもらえず申請は却下されてしまう。

それを癌の病気が進行する中、ローレルは自分たちの権利を訴えて法制度の改正を実現するために立ち上がるのですが、・・・。

確かに、法の定めに反することであり、自分が働いた金を残してやりたいと言う願いを、同性愛者の人たちを巻き込んで訴えを起こすわけ。お役所の人たちも全員悪い人たちばかりではない。中には隠れた同性愛者の社員もいるわけで、おおぴっらに同性愛者と言うことを宣言して付き合いたいのに、人目に触れるのを恥ずかしいと思う心に、今の時代だったら良かったのにと。

でも、ラストでその勇気は、同僚や地域社会、全米の同性愛者たちの心をも動かしていくことになる。平等を求めて立ち上がった彼女の勇気は周囲をも動かし、やがては全米の制度をも動かしていくのです。

ジュリアン・ムーアの癌闘病の、役に徹しての演技にさすがの拍手です。それに、エンドロールで流れて来る主題歌、人気シンガーのマイリー・サイライスが歌う「ハンズ・オブ・ラブ」が心に響いて良かったです。
2016年劇場鑑賞作品・・・256映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

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