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超高速!参勤交代 リターンズ★★★★・5

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幕府の陰謀で5日以内の「参勤」という難題を突き付けられた東北の弱小貧乏藩が、知恵を絞って危機に立ち向かう『超高速!参勤交代』の続編。前作で行きの「参勤」を果たし藩の取り潰しを免れた湯長谷藩一行が、彼らへの復讐(ふくしゅう)に燃える老中が仕掛けた謀略により、帰りの「交代」でさらなる大ピンチに見舞われるさまを描く。主演の佐々木蔵之介をはじめ、深田恭子、伊原剛志ら主要キャストが続投するほか、古田新太、渡辺裕之、中尾明慶、宍戸開ら多彩な面々が新たに参戦する。
あらすじ:江戸時代、幕府から5日以内の「参勤」という無茶な難題を、知恵と工夫で何とか果たした湯長谷藩。藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)率いる一行は帰途に就く「交代」の道中、湯長谷で一揆が起きたという知らせに仰天する。彼らに敗北した老中・松平信祝(陣内孝則)の逆襲によるもので、一揆を鎮めるため大急ぎで帰郷した政醇たちだったが、城は奪われており……。
  2014年『超高速!参勤交代』

<感想>参勤交代はまだ終わっていなかった。前作では、行きの参勤交代も、金もなく人手もなく、10日の道のりをわずか4日で走り切った東北の弱小貧乏藩が、帰りの参勤交代でもさらなるピンチに襲われるという物語。前作よりも面白可笑しく、危機迫るシーンもたくさんあれども、最後まで面白かった。

復讐に燃える彼らに敗北した老中・松平信祝の策略にかかり、城まで奪われた彼らが、藩と故郷の民を守るために行きの倍の速さで、帰ることを余儀なくされる。果たして彼らはどんな知恵と工夫で、新たな試練を乗り切り、巨悪に立ち向かうのか?・・・湯長谷藩の家来には、寺脇康文、上地雄輔、知念侑孝、柄本時生、六角精児、西村雅彦、石橋蓮司、陣内孝則、市川猿之助など。

前作のメンバーが再結集しており、さらには、南町奉行の大岡に古田新太、寺脇の妻に富田靖子、柳生の剣士に渡辺裕之、中尾明慶らが参戦した痛快時代劇になっていた。

湯長谷藩藩主、内藤には佐々木蔵之介が扮して、お人よしだが、民に愛される人情に厚い殿様であり、だが、厠も扉を開けて入るほどの閉所恐怖症でもある。前作では、幼少時代に閉所恐怖症になる事情が描かれていた。

帰りの旅費稼ぎに奔走する湯長谷藩一行に、故郷で一揆が勃発したとの知らせが入り、幕府の目付が来るまでに一揆を収束できなければ、藩の取り潰しは確実のこと。かくして一向は、行きの倍の速さで帰ることになるのだが、飲まず食わずで、不眠不休で走っても無理なこと。しかし、家老の西村雅彦の知恵袋にて、何とか計画して、時間短縮のため川を渡る一行だが、ナカヅチの家老西村が船から落ちてしまい、助けようと川へ飛び込む知念くん。そこへ流木が流れてきて、知念の頭に当たりそのまま気絶をして流されてしまう。

ですが、帰り道の参勤交代の大名行列を披露しなければならず、集まったのは30人足らずで、道具もボロボロ、家老の西村さん、さぁ、どうするの?って、ことで、考えたのが竹竿に3人分を案山子のように着物を着せて、さも家来に見せかける知恵。普通は2人か3人揃っての行列なのに、5人組の行列とは。バレるのを恐れて、関所の番人に裸体のちらしを見せて、それは相撲取りの押絵だったとは。猿を話して将軍様から献上された大事な猿菊千代だといい、猿が暴れるのを偽の行列が前を通るのを上手くかわせるという作戦成功。

しかし、復讐に燃える老中・松平信祝の恐ろしい陰謀と策略に遭遇し、宿場に着くと、「湯長谷藩の者、謀反人なり。通すべからず」との手配書が。そこでは何と、棺桶の中に死に装束で入って、死人に化けて何とか宿場役人チェックを切り抜けるというシーンも。

さらには、松平信祝と手を組んだ尾張柳生の刺客に襲われるという、何とも、次から次と待ち伏せされて、体が休まる暇がない。やっと、湯長谷藩に辿り着くも、田畑は荒らされ収穫した米は奪われ、挙句に城まで尾張柳生に奪われてしまった。しかし、藩主・内藤政醇は、民を守るために、松平信祝率いる1000の幕府軍とわずか7人の家来で、迎え討つことになるとは。

まさかの速さで続編が公開されるとは、本作では、1作目のいいところを受け継ぎつつ、新しい魅力も加わりスケールも大きくなっていた。金なし、人なし、時間なしに加えて、故郷では一揆が起こり城もないという内容。さらには、敵も1000人になるなど、負荷が大きいのだ。

それでも、主人公の佐々木蔵之介を先頭にして、前作の倍を走り、3倍もの立ち回りと。綺麗な着物を着ているのは最初だけで、後は髪の毛ボサボサにドロドロの着物を着て鎧を付けての立ち回りと、もう大変だったと思います。

奥方になる深田恭子さんと佐々木蔵之介の、敵と戦いながらの愛を確かめるシーンとか、家来の奥方たちの長刀の立ち振る舞いとか、知念が好きな女が実は年増女だったとか、柳生相手に家来たちの剣術の見事な殺陣さばきも。

大岡裁きとは良く映画で観ていますが、古田さんの演技も光って良かったです。
撮影現場のいわき市の小浜海岸を、早朝から走るシーンとか、最後がいわき市の青年団のみなさんと伝統芸能の“じゃんがら念仏踊り”を一緒に踊るというシーンも良かった。

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