世界で活躍したイタリア人女性建築家が、いまだ男社会のイタリア建築業界を相手に悪戦苦闘しながらも、ポジティブに奮闘していく姿を描いたコメディ・ドラマ。主演はパオラ・コルテッレージ。監督はその夫でもあるリッカルド・ミラーニ。
あらすじ:建築家として世界を舞台に活躍してきたセレーナ。いまだ独身の彼女は人生を見つめ直し、新たな飛躍を誓って故郷ローマに戻る。ところが、男性中心のイタリア建築業界では思うような仕事に就けず、貯金も底をついてしまう。仕方なくレストランでウェイトレスとして働き始めたセレーナは、優しく接してくれるイケメン・オーナーのフランチェスコに心惹かれる。しかし彼がゲイと分かり、あえなく失恋。そんな中、公営住宅のリフォーム建築案の公募があると知り、男と偽って応募したところ、みごと採用されてしまうセレーナだったが…。
<感想>上映タイトルは『生きていてすみません!』なんてね、邦題の方が断然イカしてますからね。それに、実在する女性建築家エンダリーナ・サリーメイによるローマ郊外の公営住宅コルヴィアーレのリフォームプラン「緑の空間」の採用にヒントを得て作られた映画だそうです。
超ポジティブなヒロイン物のコメディ映画であり、今でも男尊女卑の社会があるなんてね。でも、建築業界では、どこの国でも超男性社会で動いているし、やっと決まりそうな職場でも、妊娠をしたら退社というマタハラ・ブラック企業が多い。
日本でも、有名な建築家は男性ですから。そういえば、2020年東京オリンピックでの国立競技場のデザインも、始めは女性建築家の斬新なアイデアでしたが、予算の関係とかで却下され、それでも設計のキャンセル料は○○億円も支払ったそうで、あちらは損をしてないんですよね。
それで、この映画の内容が、大手建築設計事務所では、やはりいくらすごい設計図を持って行っても、女性ではダメと受け入れてもらえず、仕方なくブルーノという男性の名前で応募したところ、見事に受かってしまうんです。
しかし、それからが大変で、嘘をついてしまったことでセレーナは、アルバイトをしているレストランのオーナーのフランチェスコに頼むのです。自分の代わりにブルーノになって建築家として、大阪在住していると嘘をいい、PCのモニターに映る背景に置いたのはお城の写真と桜の造花。
これが笑ってしまって、デスクの前のフランチェスコは、上半身がスーツ姿で決めているが、下半身がパンツ一つですからね。全身が映ったら大変ですって。それが映るんですよ。フランチェスコのアパートの部屋に、日本の大阪城のパネルをバックにして、企業のオーナーと企画会議とはこれいかに。
こんなけったいな演出なのに違和感を感じないのは、イタリア映画のコメディってこんなものなのよね、なんて思っていたから。ドタバタ劇で、どうなることやら、最後がやっぱりバレてしまって、セレーナが会社を辞めることになります。
中でも、もっとも喜劇てきなのが、セレーナの母親と叔母の2人が、ローマにやって来て、ゲイのフランチェスコを恋人と間違えるところ。それに、離婚した妻から息子を預かってくれと頼まれて、1週間息子と暮らすことにもなるのに、父親としてゲイだとは息子に気づかれないようにとアタフタするところなんて笑えます。
日本人よりも喜怒哀楽が激しい人物たちが大勢出て来て、会社の社長の秘書ミケーラも、実は自分の才能を認めてもらいたくて、社長は偉そうに秘書がいないとなにも出来ないデクの坊なのだ。それが、社員たちがみな知っていても、首になるまいと頑張っているのだ。
何だか、観ていてスカットして、笑えて、日本でも女性の仕事が確立している時代になってきたのに、まだまだ、先進国であるイタリアでも男性社会なのかと思ってしまい、悲しくなりました。
2016年劇場鑑賞作品・・・54映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:建築家として世界を舞台に活躍してきたセレーナ。いまだ独身の彼女は人生を見つめ直し、新たな飛躍を誓って故郷ローマに戻る。ところが、男性中心のイタリア建築業界では思うような仕事に就けず、貯金も底をついてしまう。仕方なくレストランでウェイトレスとして働き始めたセレーナは、優しく接してくれるイケメン・オーナーのフランチェスコに心惹かれる。しかし彼がゲイと分かり、あえなく失恋。そんな中、公営住宅のリフォーム建築案の公募があると知り、男と偽って応募したところ、みごと採用されてしまうセレーナだったが…。
<感想>上映タイトルは『生きていてすみません!』なんてね、邦題の方が断然イカしてますからね。それに、実在する女性建築家エンダリーナ・サリーメイによるローマ郊外の公営住宅コルヴィアーレのリフォームプラン「緑の空間」の採用にヒントを得て作られた映画だそうです。
超ポジティブなヒロイン物のコメディ映画であり、今でも男尊女卑の社会があるなんてね。でも、建築業界では、どこの国でも超男性社会で動いているし、やっと決まりそうな職場でも、妊娠をしたら退社というマタハラ・ブラック企業が多い。
日本でも、有名な建築家は男性ですから。そういえば、2020年東京オリンピックでの国立競技場のデザインも、始めは女性建築家の斬新なアイデアでしたが、予算の関係とかで却下され、それでも設計のキャンセル料は○○億円も支払ったそうで、あちらは損をしてないんですよね。
それで、この映画の内容が、大手建築設計事務所では、やはりいくらすごい設計図を持って行っても、女性ではダメと受け入れてもらえず、仕方なくブルーノという男性の名前で応募したところ、見事に受かってしまうんです。
しかし、それからが大変で、嘘をついてしまったことでセレーナは、アルバイトをしているレストランのオーナーのフランチェスコに頼むのです。自分の代わりにブルーノになって建築家として、大阪在住していると嘘をいい、PCのモニターに映る背景に置いたのはお城の写真と桜の造花。
これが笑ってしまって、デスクの前のフランチェスコは、上半身がスーツ姿で決めているが、下半身がパンツ一つですからね。全身が映ったら大変ですって。それが映るんですよ。フランチェスコのアパートの部屋に、日本の大阪城のパネルをバックにして、企業のオーナーと企画会議とはこれいかに。
こんなけったいな演出なのに違和感を感じないのは、イタリア映画のコメディってこんなものなのよね、なんて思っていたから。ドタバタ劇で、どうなることやら、最後がやっぱりバレてしまって、セレーナが会社を辞めることになります。
中でも、もっとも喜劇てきなのが、セレーナの母親と叔母の2人が、ローマにやって来て、ゲイのフランチェスコを恋人と間違えるところ。それに、離婚した妻から息子を預かってくれと頼まれて、1週間息子と暮らすことにもなるのに、父親としてゲイだとは息子に気づかれないようにとアタフタするところなんて笑えます。
日本人よりも喜怒哀楽が激しい人物たちが大勢出て来て、会社の社長の秘書ミケーラも、実は自分の才能を認めてもらいたくて、社長は偉そうに秘書がいないとなにも出来ないデクの坊なのだ。それが、社員たちがみな知っていても、首になるまいと頑張っているのだ。
何だか、観ていてスカットして、笑えて、日本でも女性の仕事が確立している時代になってきたのに、まだまだ、先進国であるイタリアでも男性社会なのかと思ってしまい、悲しくなりました。
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