Quantcast
Channel: パピとママ映画のblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

信長協奏曲(のぶながコンツェルト)★★★

$
0
0
2014年10月から12月に放送されて人気を博した、石井あゆみの漫画を基にしたテレビドラマの劇場版。戦国時代にタイムスリップした上に、自分とうり二つであった織田信長の代わりを務めることになった高校生の運命を追う。『ルパン三世』などの小栗旬、『大奥』などの柴咲コウ、『S −最後の警官−』シリーズなどの向井理、『ミロクローゼ』などの山田孝之ら、テレビドラマ版のメンバーが一堂に会する。迫力満点の合戦シーンに加え、武将たちの絆や思惑が交錯する熱いドラマも必見。

あらすじ:戦国時代にタイムスリップした歴史が苦手な高校生サブロー(小栗旬)は、自分と顔が酷似した織田信長(小栗旬)と遭遇する。武将の座を投げ出したいと考えていた彼と入れ替わったサブローは、知らず知らずのうちに史実の信長と同じ道を突き進んでいく。安土城を築き上げ、妻・帰蝶(柴咲コウ)から慕われ、恒興(向井理)をはじめとする家臣からの信頼が厚いサブロー。明智光秀を名乗って生きる信長は、そんな彼に嫉妬し、憎しみを抱くように。やがて信長は、本能寺で帰蝶との結婚式を挙げるサブローを亡き者にしようとするが……。

<感想>TVドラマ版を見てからの劇場版ということで、なにせマンガが原作ですから、とやかくいってもしょうがない。ドラマ版の続きということで、ドラマを見ていない人にも分かりやすく描かれている。とはいえ、ドラマ版を見ていた者にとっては、サブロー信長の成長と変化も楽しみの一つなのだ。

高校生のサブローが戦国時代にタイムスリップして、織田信長と出会い身代わりというか影武者になってくれと頼まれる。誰もが知っている歴史的な人物であり、サブローが織田信長の「本能寺の変」で、明智光秀の裏切りにより自分の命が狙われて死ぬということを知らなかったなんて、どんだけバカな高校生なんだろう。

時代物で織田信長と、豊富秀吉、徳川家康の3人の誰かを選ぶとすれば、皆は織田信長を選ぶ人が多いはず。それだけ有名な人なのに。

とにかくサブローは、戦国時代にタイムスリップをして、平和な世の中を作るために天下統一をしようとするわけで、この時代ではまだまだ平和な世の中を作るのは無理なわけで、結局は本能寺で帰蝶と結婚式を挙げようと段取りするも、秀吉の計画で明智光秀がサブローを殺して自分が天下を取ろうとするのだ。

それにしても、この時代にウェディングケーキをどうやって作ったのだろう?・・・それに、妻・帰蝶にあげる真珠の指輪もだ。

家臣の恒興をツネちゃんと呼び、結婚指輪を取りに行かせるところなんて、現代的ですから。

だが、秀吉の陰謀を知り、サブローを逃がして明智光秀が元の信長に戻って死んでしまう。サブローは逃げ出すも、秀吉の軍勢に追われて首を刎ねられる瞬間に、現代にタイムスリップをして戻るという展開に、なるほどと、歴史は塗り替えられなかったことが分かる。

しかし、歴史的にも信長のセンスは独特とされているが、映画の中でも信長が現代の人と言う設定なので、一層にその部分が強調されている。信長の身代わりのサブローが現代から持ち込んだセンスというか、着物や小物とか小道具などにフィードバッグされているのだ。安土城も家紋がカラフルにあしらわれていたり、フスマの引手がラブ&ピースマークになっていたりと、全体的にポップ系になっている。

それにしても有名俳優陣が、てんこ盛り状態で楽しめることといったらない。二人の信長という基本のアイデアはうってつけなはずなのだが、惜しいのが単なる辻褄合わせになっているところ。

それに、不満だったのが、サブローが現代への戻り方が気に入らなかった。他の現代からタイムスリップをして来た人たち、西田敏行演じた斉藤道三の警察官、古田新太が演じた松永は、現代でもヤクザで警察に捕まった。それに、カッパのウィリアム・アダムスが、スマホを持って現れる下りとか、SF映画の醍醐味であろう。
タイムスリップ時代劇は、「タイムスクープハンター 安土城 最後の1日」、「BALLAD 名もなき恋のうた」とか、「幕末高校生」もあった。まぁ、それなりに面白かった。それでも、歴史がそんなに好きじゃない人たちにも、楽しんでもらえる作品なんだと思う。

2016年劇場鑑賞作品・・・17映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2328

Trending Articles